散骨後に迎えるお盆

お盆のお墓

墓じまいして散骨したらお墓遺骨も無くなりますが、散骨後に始めて迎えるお盆では今までと同じようにお盆の支度をして良いのでしょうか。

そもそもお盆とは

そもそもお盆とは御先祖様があの世からお墓と家に帰ってくるのをおもてなしする行事であり、お墓を綺麗に掃除して御先祖様をお迎えする準備をし、家でもお盆の精霊棚に先祖の位牌を並べて供物を供え、御先祖様をおもてなしします。

お墓は御先祖様が天から降りてくる依り代であり、天から降りてきた御先祖様たちは墓から家に向かい、精霊棚でお盆の間くつろぐのです。

お盆の行事にお墓という御先祖様が天から降りてくるための依り代が必要なら、お墓の無い人や墓じまいした人などの御先祖様は地上に降りてくる目印を失くしてしまい、お盆に帰ってくることが出来ないということになります。

墓じまいの時に僧侶にお墓の閉眼供養してもらうのは、御先祖様が天から降りてくる目印の機能を終わりにしますよということなのです。

依り代を失くした御先祖様

お墓が無い

お墓の中には故人の生きた証としての遺骨があって天にそびえる竿石に刻まれた○○家を目印として天から降りてくる御先祖様ですが、墓石が無く散骨してしまって遺骨も無ければ完全に降りてくる場所を失くしてしまいます。

しかし「位牌」や「故人の名前を書いた札」「写真」でも依り代と成り得ますので、墓じまいしてお墓が無くても、散骨して遺骨が無くても亡き人が天から降りてくることは可能です。

散骨して遺骨が無くなった後にお盆の行事を止めるのは気持ち的に自然なことです。

精神的に寂しさを感じなければそれで構いません。

御先祖様に感謝

御先祖様に感謝する思いは心の中から自然に出てくるものであり、その感謝の気持ちを分かり易い形にしたのがお盆やお彼岸の行事です。

私達と御先祖様との関係はたとえお墓や遺骨が無くても何ら変わることがありません。

感謝の気持ちさえあればそれで良いのですから、お盆に関しても自分に出来ることをすれば良いのですし、何よりもその気持ちこそが御先祖様にとって最高に嬉しいことなのです。

どんな形でも構いません、空に向かって手を合わせるだけでも構いませんので、お盆を御先祖様と共に過ごしてみて下さい。