NPO法人やすらか庵の散骨
NPO法人やすらか庵の代表清野は高野山真言宗やすらか庵の僧侶でもあり、後継者の居ない人の供養と、亡き人の魂をお送りすることに専念しています。
海の散骨と森の散骨
NPO法人やすらか庵の散骨には海の散骨と森の散骨があり、海の散骨は東京湾と相模湾、森の散骨は千葉県長南町にあるやすらかの森にて行います。
海の散骨
海は生命の故郷であり、母親の胎内の記憶が蘇る場所です、古来より来世を信じ、楽園を目指した海に還ります。海の散骨については
- 海に還る旅立ち代行散骨…4万円インターネット限定、海の代行散骨
- 委託(代行)-東京湾散骨…5万円ご自宅にお伺い、最後のお別れを大切に
- チャーター(貸切)-東京湾即日散骨…10万円粉骨と散骨、全て立合い
- チャーター(貸切)-東京湾散骨…小型船10万円大型船24万円東京湾散骨
- チャーター(貸切)-東京湾観音散骨…27万円立合い乗船の東京湾観音散骨
- チャーター(貸切)-相模湾散骨…35万円立合い乗船の相模湾散骨
森の散骨
地球上に生きる者の務めとして、肉体は大自然からの借り物であり、死して大地に還し、次なる生命の糧になり、森の散骨は自然の土に還る散骨です。
- 大地に還る風の谷代行散骨…4万円インターネット限定、森の代行散骨
- 委託(代行)-やすらかの森散骨…5万円自宅にお伺い、最後の別れを大切に
- 立会い-やすらかの森即日散骨…10万円粉骨も散骨も全て立会い
亡き人を送る散骨
亡き人が今どのようにしているのか、今何を求めておられるのか、今何をするべきなのかを真剣に追及して形にして表せば、亡き人は必ず喜んで下さいます。
散骨は葬送の儀です、亡き人に感謝の気持ちを込めて精一杯送ってあげましょう。
心の中に持つお墓
お爺ちゃん、お婆ちゃんが孫を連れてお墓参りする光景はとても素晴らしいものです。
命の灯が繋がっていくことを喜び、ご先祖様にも喜んで頂くことは最高の幸せなのです。
昨今は自分の代で最後になってしまう人が続出していますが、何か悪いことをした訳ではありません。
ご先祖様に自分が最後になってしまった事を報告し、誰にも迷惑を掛けないためにも綺麗に片づけをして、最後に自分も旅立ちますからと報告すれば必ず分かって下さいます。
お墓が無くなって散骨しても、最後の最後まで心の中にお墓を持っていましょう。
散骨の法律
散骨とは、主に後継者の居ない人が故人の焼骨を細かく粉砕し、自然の中に散布する葬送の儀式で、自然に還りたいといった考え方や、お墓の維持が出来なくなった方の利用が増えています。
合法、違法?散骨に関する法律
「墓地・埋葬等に関する法律」は明治時代に制定された「墓地及埋葬取締則」を改正して昭和23年に交付されたものです。
当時とは時代背景や住宅事情、お墓に対する意識が大きく変化している現代において、散骨に関する法律は見直さなければならない点が出てきています。
該当する法律
散骨については刑法190条の「死体、遺体、遺髪又は館内に蔵置し足る物を損壊、遺棄又は領得したる者は3年以下の懲役に処す」の項目に触れるのではないかということで懸念されてきたのですが、散骨に対してさまざまな団体が取り組み、社会的な要請が高まる中で法務省は散骨に対し、「節度をもって葬送の一つとして行われる限りは問題はない」との見解を表明しました。
これは自然葬としての散骨が「死体遺棄」ではなく、「葬送の一つとして」認められたということなのです。
散骨は完全に合法
現在散骨自体の合法、違法についての議論は最近全くされませんが、東京都にしても国にしても散骨に対する利用者の増加が著しいので黙認しているのが現状で、東京都では散骨に対するあまりの問い合わせの多さに職員のレベルでの対応が困難と判断して、「周囲に対する配慮があれば問題無し」との見解を出してからというもの、今では大手のスーパーや葬儀社などが参入し、テレビCMでも散骨を宣伝する時代になりました。
私が散骨に取り組み始めた20年前には「散骨は違法だ」と言われていまして、当時の葬儀社などは墓を売るのに一生懸命で、散骨など見向きもしなかったのですが、今では後継者が居ないなどの理由で散骨を利用する方が増えた結果として、多くの企業が参入し、散骨は社会的に当たり前になっていきました。
言い換えれば、「多くの人がしているから合法」「今更違法に出来ない」ということなのです。
墓じまいして散骨は合法?
お墓に埋葬された遺骨は墓地埋葬法の対象になりますので、改葬しか出来ないという事になりますが、近年では後継者の居ない人が墓じまいをして散骨を利用する人の増加に対応するために、改葬許可申請書の改葬先に散骨或いは自宅供養と書いても許可する役所が増えてきました。
後継者が居ない方やお墓の継承者が居なくなる人は墓じまいをすることになります。
お墓の中のご先祖様には然るべき所に移転して頂かなければいけませんが、お墓の原点である大自然に還るということを意識して、墓じまいして散骨を利用される方は年々増えています。
明治時代位までのお墓は土葬で、土に還る自然葬だった訳で、人は皆死して土に還る存在だったのです。
後継者の居ない人にとってみれば、遺骨の管理ができないからこそ墓じまいをするのであって、自然に還る場所であったはずのお墓で土に還る事が出来なかった遺骨を自然に還すことは当たり前の事なのです。
後継者の必要無しで、管理費が不要、お墓の心配をしなくて済むという大きなメリットがあります。
代表的な散骨方法とメリット・デメリット
散骨には海の散骨、山の散骨、空の散骨などがあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
海の散骨
我が国の散骨で最も利用者が多いのが海の散骨です。
国土が海に囲まれていることと、個人の所有が無いことから選ばれています。
海の散骨は欧米では独自のルールが決められていることが多く、例えば船で沖に出る場合には岸から5マイル以上離れていることなどの条件を満たせば、全くの合法的な葬送の手段です。
国内で海の散骨ををする場合には船をチャーターして沖合に出れば誰の気兼ねも無しに儀式が出来ますので、岸から見えることの無い水深のある所まで出れば、遺灰は流れていって自然に還り易くなります。
国内の散骨業者はある程度欧米のルールを参考にして行っていますが、中にはルールが無いことを良いことに、悪徳業者も存在します。
海で行うメリット
海で行うメリットは船で沖合に出れば場所の選定の自由度が高いことで、許可を得る必要が無く、一部の散骨禁止条例区域を除けば安心して実行できることです。
個人の所有の土地ではありませんので、他人とのトラブルが起こりにくいというメリットもあります。
海で行うデメリット
海で行うデメリットは天候に左右されやすい事、船に酔う人が居る事、何も残らない事です。
散骨したら何もかも無くなってしまったようで寂しいと感じる人がある程度居るのです。
山の散骨
森などの陸地での散骨はわが国では全ての土地が民間の土地か国有地であり、誰の土地でもないという場所はありません。
誰かの土地に勝手に散骨する訳にはいきませんし、たとえ国有林でも自由に往来できますが、個人的な利用は出来ません。
散骨が個人的な利用に当たるかどうかは解釈の分かれる所ですが、国有地で散骨の許可を申請しても承認されることは絶対にありません。
山で行うメリット
山で行うメリットは樹の下などの目標がある所に撒けば、そこに撒いたという安心感が残ることです。
所有する山林や別荘でしたら全く問題ありません。
海で泳げない、海よりは山が好きという人に利用されています。
山で行うデメリット
山で行うには人の土地でしたら訴えられるかもしれませんし、誰の土地か分からないのは不安です。
散布する場所が悪ければ人に踏まれたり動物に荒らされたりします。
空からの散骨
遺骨が細かい霧のようになって空中を漂い続けるのであれば、空の散骨はもっと普及すると思いますが、遺骨はどんなに細かくしても空気よりは重いので、必ず下に落ちてくることを考えた上で行う必要があります。
空の散骨もセスナやヘリコプターを利用して海上で行います。海上で行う理由は、遺骨が降ってくるからです。
バルーンに遺骨を詰めて散骨することが一時流行りましたが、大気圏で爆発してもやがては降ってくる訳ですから、どこに落ちてくるか分かりません、人の頭の上に落ちてくるかもしれないと思えば迷惑行為です。
拡散されるから許せる範囲だと思いますが、宇宙に行った訳ではありません。
ロケットに少量の遺骨(遺灰)を載せて打ち上げられる宇宙葬でもやがてはカプセルに入った遺灰は大気圏に突入して燃え尽きますが、厳密に言いますと地球に帰ってきた訳で、宇宙空間に旅立った訳ではありません。
空の散骨のメリット
ヘリコプターやセスナでの散骨は早く安全に目的地まで行けるので年配者には助かります。
空と言う空間は最も自由を感じる空間で、天につながる空間です。
空の散骨のデメリット
必ず下に落ちてきますので、海に落ちてくることが保証されれば問題ありませんが、人が住む空間に落ちることは大問題です。
遺骨を捨てる散骨にならないように
現在のところ散骨に関する法律は何もありません。
一部地方では散骨で一儲けしようと企んだ業者を潰すための「散骨禁止条例」が存在しますが、それでも国家としての法律はありません。
散骨も真面目に行えば感動の儀式となりますが、散骨の定義すら決まっていない状況では残念なことに、「遺骨を粉にして撒けば散骨」と勝手に解釈し、最近では遺骨が不要だからと散骨する人や、散骨という仕組みを悪用して安価な料金で遺骨を捨てる業者が続出しています。
遺骨を粉骨せずにそのまま散布すれば違法で、事件になります(死体損壊・遺棄罪)が、遺骨を粉骨してしまえば、たとえ悪気があって捨ててくるような散骨をしても全く合法なのです。
散骨は形式に捉われずに自由な葬送を自分達で作り上げることが出来ますので、良い意味で葬祭の常識を変えましたが、何をしても自由だという解釈に繋がってしまってるのも事実です。
- 嫌いな人が亡くなって、お墓に入れるのが嫌だから粉骨して捨てて来た
- 葬儀にお金をかけるのがもったいないから遺骨を処分してもらった
- 縁の薄い人だから遺骨を処分してもらった
などと言ったことを考えたり、実際に行ったりする人もおられるわけです。
また一部の業者、特に激安散骨を宣伝している業者は、少しでもお金を浮かすためにまとめて捨てるような散骨をしているのです。
散骨には供養の心が必要です、亡き人に感謝する事、亡き人のために祈ること、あの世に送り届けることが大切です。
散骨には一般常識的なルールやマナーもありますが、万が一お遺骨を捨ててくるようなことをしてしまうと、亡き人は迷うことになり、無縁仏となってしまいます。遺骨を捨ててしまうような巷の激安散骨などを利用しても、亡き人は無縁仏になってしまいますので気を付けましょう。
大体というもの、葬送というものは亡き人をあの世に送り出すために行っているのであって、巷の激安散骨業者はそのようなことは全く考えていません。
一歩間違えば無縁仏
散骨は遺骨をどうするかという大切な問題に対して、特別に決められた方法やルール、マナーがありません。「遺骨を粉状にして自然の中に散布する」ことが散骨であるなら、極端な話、誰にも気付かれなければ公園の中に散布することも可能でしょうし、海岸の波打ち際に散布することも可能でしょうし、橋の上から川に散布することも可能でしょう。実際にそのようにされる方もおられるのです。
故人様の遺言であるのなら、その通りにして差し上げるのが筋ですが、なるべく迷惑を掛けたくないからといってお金をかけずに処分して欲しいというのも相手に対する思いやりかもしれませんが、このような非常識な遺言はくれぐれもしない方が良いと思います。
堂々と出来ない、安易すぎる、非常識、儀式無き散骨は、亡き人が無縁仏になってしまう可能性大です。無縁仏にしないための、散骨の心得を以下に説明いたします。
無縁仏を増やさないための散骨の心得
①堂々と出来ない散骨をしない
明らかに他人の土地で、許可を得ていなかったり、皆が利用する自然公園、観光地など、人目があって、常に人目を気にしながら行うことは散骨ではありません。
何をしているのかと問われた時に、堂々と答えられないのなら、死体遺棄やゴミの不法投棄と大して変わりません。
②安易すぎる散骨は無縁仏を生む
最も安易な方法はトイレに流すこと、海につながっているのだから、どこでも同じという発想は恐怖です。
近所の公園や空き地に散布など、身近な所で済まそうという考え方そのものが安易すぎて、死者を送るというよりは、生活ごみを不法投棄するという感覚です。
③非常識な散骨をしない
裏山に古墳があるからその中に入れる、他人のお墓の中に許可なく撒く、公共フェリーのデッキから散布、橋の上から、川に、波打ち際で散布など、人から見たら迷惑な行為、嫌悪感を抱かれる行為は自分勝手な行為です。
常識やルール、マナーというものは葬送の世界では最高に気を付けないといけないことであり、たとえ誰も見ていなくても、散骨は葬送の儀であるのです。
④儀式無しの散骨はよくない
散骨が葬送たる所以は、儀式を伴うからであり、亡き人に声をかけ、徳を讃え、別れを惜しみ、今何をしているのかを説明することが儀式なのです。
亡き人の名前を呼ぶことは当然のこと、名無しの権兵衛では無いのです。
こういった儀式がなければ散骨ではありません。
亡き人の名前も呼ばずに遺灰を海に放り込む業者が多すぎます。
たとえ花を投げても形だけ、鯉のエサやりと大して変わりません。無縁仏が増えるばかりです。
⑤激安散骨では供養にならない
散骨や粉骨などの葬祭サービスは届け出が不要、許認可制ではありませんので、異業種や素人軍団の参入が著しく、特に新規開業の業者はこれといった特徴が出せないので、いきなり安い料金で客を引き付けようとします。
こういった中身の無い悪徳業者に騙されたという相談を受けますので、気を付けて下さい。
無縁仏にしてはいけない
葬送というものはそもそも、故人に対してお別れをする場であります。可能であるならば多くの人に集まって参加していただき、亡き人に声をかけてあげてください。
そうすれば無縁仏になりません。
亡き人をお送りするということを真剣に、そして真面目に取り組みましょう。
私達も何時かは必ず「送られる」身になるのです。
散骨供養についてのまとめ
長くなりましたが、今回は様々な散骨のルールや方法、マナー、私達NPO法人やすらか庵での散骨メニューについて書かせていただきました。
以下にこれまで書かせていただきました大切な箇所を抜粋してみました。
葬送の目的を持つこと
葬送の目的とは、故人の死を尊重しお別れをすること、或いは死後の世界に送り届けることで、捨てることでも放置することでもありません。
節度を持つこと
「節度をもって」とは、一般常識の中で他人に迷惑をかけないことであり、個々の判断に委ねられていますが、次の点に注意する必要があります。
散骨の注意点
1.そのままの形で散布しないこと
2.お骨とは分からない程度に粉末化(一般的には2mm程度以下)すること
3.他人の所有する土地には散布しないこと、あるいは了解をとること
4.環境問題に配慮すること
5.葬送の目的を明確にすること
お遺骨を墓地や霊園に納めたり、土の中に埋める埋葬行為は、従来の制約を受けますので、たとえ粉骨したお遺骨であっても特定の場所にしか埋葬出来ません。
今流行の樹木葬でお遺骨を土の中に納めるものは霊園となります。お遺骨を埋葬するのに墓を建てるか樹を植えるかの違いとなります。
散骨は粉末にしたお遺骨を散布するもので、埋葬行為にならないのです。節度をもって実施すれば、自分の家の庭でも構いませんし、別荘でも故人の好きな場所でもかまいません。例えば故人が庭いじりが好きで特に愛着のある木があったとしたら、その木の根元に撒けば、毎年花が咲くたびに故人を思い出すことでしょう。
細かい補足説明
そのままの形で散布しないこと
お遺骨は骨壷の中に入っている状態では、骨の形がはっきりと分かります。そのまま撒いてしまうと死体遺棄になってしまいます。誰かが発見したときに、間違いなく事件として扱われます。
遺骨とは分からない程度に粉末化すること
散骨する場合にはお遺骨を形が分からないように、そして自然に還りやすいようにパウダー状にして散布します。
どれくらいの細かさにするかは今のところ日本独自の法律や法令はありませんので、欧米などの先例に従って2mm以下程度が妥当です。
自然に還るという意味では1mm以下のパウダー状にするのが理想的です。
他人の所有する土地に散布しないこと
散骨するにあたってどこでも散布して良いかという問題です。
他人の所有する土地には散布してはいけません。了解を取ることが出来れば構いません。
親しい間柄の方でしたら了解を取ることが出来るかもしれませんが、見ず知らずの他人には承諾しないと想います。
海の散骨でしたら場所の制約は受けにくいですが、それでも漁場や船の航路、海水浴場などは避けて行います。
環境問題に配慮すること
地球に生きる者として、地球を汚さないこと、そして子孫の者にまで綺麗な環境を残していくという、環境に対する配慮は是非とも必要です。
具体的には飲み水に使われる川の上流などに散布しない、自然に還らないような場所には散布しない、自然に還りにくいお供え物を撒かないことなどです。
お酒やビールなどを一緒に手向けるような時にはビンや缶は持ち帰りましょう、お花は花束ではなく花の部分だけにしましょう。
葬送の目的を明確にすること
故人様をお見送りするという目的を明確にすることです。
散骨はお遺骨を捨ててくることではありませんし、不要な物を処分することでもありません。ありがとうの感謝の気持ちを込めてお送りすることが必要です。
散骨情報
散骨は法律やルール、マナーなどがありません、学んでから実践すれば安心して行えます。
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よくある質問
無料相談をお受けしている中で、よくある質問をまとめてみました。
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- よくある質問-散骨…たくさんの質疑応答があります、悩み解決!
- よくある質問-海の散骨…海の散骨の質疑応答です
- よくある質問-森の散骨…森の散骨の質疑応答です
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