水溶性袋とは

水溶性袋の画像

水溶性袋とは水に溶ける紙で出来た袋のことで、遺骨を粉状にした遺灰を入れて、海などの散骨で使用する環境に配慮した袋のことです。

水溶性袋と時代の背景

我が国では人口の減少と少子高齢化の進行が急激に進み、後継者が居ないのでお墓が持てないなどの理由で亡き人の遺骨を散骨する方が増えています。

今や五人に一人が散骨を利用するという時代の中で散骨と言う選択肢が定番となり、散骨は我が国で急激に普及し始めてからまだ10年程しか経過していない中で、散骨の葬送としての形式が確立しつつあり、粉骨した遺灰を如何に厳粛に散骨の現場まで移動するかという時代の要求の中で水溶性袋が必要とされ定着しているのです。

水溶性紙が水に溶ける仕組み

水溶性紙が水に溶ける仕組みの解説

水溶性紙は紙の繊維やコットンなどを水に溶けやすい「のり」でつなぎとめた紙のことで、一見すると普通の紙と何も変わりませんが、水中に入れるとすぐにのりが溶け始めて繊維がバラバラになることにより分解されるのです。

普通の紙でも水に入れると時間の経過と共にほぐれてきますが、「のり」の接着力が強いために分解する速度が非常に遅く、水溶性紙はすぐに分解が始まることが特徴です。

遺灰を散骨に持って行く時の袋は

散骨するためには亡き人の焼骨を粉骨して粉状にする必要がありますが、粉状になった遺灰を何に入れて散骨の現場まで持って行くかということを考えなければいけません。

ビニル袋に入れる

最も安価で手軽な方法はビニル袋に入れることですが、ビニル袋に入れて海の散骨に持って行きますと、特に波風の強い時には間違ってそのまま海に入れてしまったり、袋に遺灰が残ったまま持ち帰るようなこともあります。

持ち帰ったビニル袋は気持ち的に処分するのに気を使います。

間違ってビニル袋に遺灰がはいったまま海に入れてしまいますと、散骨した意味が全く無くなりますので気を付けなければいけません。

紙袋に入れる

海の散骨で間違って遺灰が入ったままの袋を海に入れてしまうことがあっても紙袋ならまだ罪の意識が軽くて済みますが、環境問題を考えれば紙袋も家に持ち帰ることになりますので、袋の中に遺灰が残っていたりしますと、どうしようかと悩んでしまいます。

タッパやビンなどに入れる

もし海の水で洗う事が出来るのならタッパや瓶に遺灰を入れて散骨すれば最も環境に優しい散骨です。

しかし散骨が現在のようにまだ普及していなかった頃の話ですが、大人数での散骨で船の上から散骨するのにビンに入れた遺灰を一番最初の人に手渡したら、全部撒いてしまったという事が実際にあって、その方は、参加した人達に大変申し訳ないと恐縮されたようです。

水溶性袋を使うメリットは

水溶性袋は海の散骨に最適であり、水溶性袋を使うことによって様々なメリットがあります。

綺麗に盛り付け出来る

水溶性袋を使えば綺麗に盛り付け出来ます

水溶性袋を使えば遺灰を散骨の現場に持って行く時にお花などで綺麗に盛り付け出来ます。

散骨の時にお花を使いますので、バスケットなどに遺灰を入れた水溶性袋を綺麗に並べてその上に花で盛り付けすれば、そのまま散骨に持って行って、散骨した後にお花を撒くことが出来ます。

散骨に使用する船の前部に簡単な祭壇を設ければ葬送の儀としての散骨に華を添えます。

その他のメリット

水溶性袋を使うことによるその他のメリットとしては

  • 散骨に参加される方一人一人に渡して参加して頂くことができます
  • 粉骨したお遺骨を残すことなく全部散骨できます
  • 水溶性袋は水に完全に溶けますので環境に優しい
  • 袋に文字を書いたりすることができます

散骨する人数に合わせた数だけ袋を準備すれば皆が美容同に散骨に参加出来ますので、大変に便利です。

水溶性袋の準備

水溶性袋は湿気を嫌いますので、なるべく散骨の直前に準備した方が良いでしょう。

水溶性袋の使い方

NPO法人やすらか庵と高野山真言宗やすらか庵の散骨で使っているオリジナルの水溶性袋についての説明です。

水溶性袋使い方
袋の中に粉骨したお遺骨を入れます
お遺骨を入れます
短い方の側面を折り込みます
折り曲げます
上面を2cmほど合わせ、上から1cmほどの所を折り曲げます
水溶性袋出来上がり
折り曲げた部分を糊付けする場合には必ずスティック糊をお使いください。
散骨時に中身を出して散骨する場合には糊付けしないでください。

バスケットに入れて風呂敷で包み、喪主の方が抱いて持って行く分には、横向きにしたりひっくり返したりしない限りは水溶性袋にのり付けする必要はありません、折り込むだけで充分です。

実際の散骨の時にはほとんどの方が袋から出して散骨しますし、場合によっては自分の手で散骨される方も居られますので、のり付けはおすすめいたしません。

水溶性袋は散骨に参加する人数分準備

水溶性袋は散骨に参加する人数分準備すれば皆が平等に散骨出来ますし、思い思いのタイミングで散骨出来ます。

いつまでも抱きしめておられる人も居れば、行ってこい!と言って遠くまで投げる人も居られて、人によつて故人に対して様々な気持ちで臨んでおられるのです。

水溶性袋の取り扱いの注意

水溶性袋は見ずに入れるとすぐに溶けだす性質を持っていますので、大変に湿気を吸いやすいという特性があります。

特に梅雨時には部屋の中に於いておくだけで紙質がフニャフニャに柔らかくなってきますので要注意です。

水溶性袋に遺灰を入れても散骨が当分先になるのであれば、チャック付きビニル袋に入れて空気を遮断して保管しておきましょう。

水溶性袋の購入は

NPO法人やすらか庵の水溶性袋は紙の繊維がコットンなので紙質が厚めでとてもしっかりしていて、袋の底の部分がありますので並べても安定が良く、遺灰を多めに入れてもしっかりと自立していますので、安心して使えます。

巷で販売している袋は安価ですけれど、紙質が薄くて破れやすいですからすぐ破れますし、散骨の時に破れたり遺灰が漏れていたりしますと最悪の事態です。

☆NPO法人やすらか庵が散骨に使っている手作りの水溶性袋を特別に販売しています。

水溶性袋は関東サイズ7寸の骨壷、大人の方のお遺骨で
大サイズならば4袋、小サイズならば10袋必要です
水溶性袋写真
水溶性袋小サイズ(約3×9×高さ9cm) 水溶性袋大サイズ(約6×13×高さ12cm)

水溶性袋大サイズ5袋セット 2800円(消費税込み)
水溶性袋小サイズ10袋セット 2800円(消費税込み)

購入は専用フォーム→水溶性袋購入フォームエンター

やすらか庵の水溶性袋は紙の厚みが充分にある贅沢なコットン紙を使用していますので
破れにくいのが特徴です

水溶性袋飾りつけ
飾りつけの一例