やすらかの森とは
やすらかの森は千葉県の房総半島の中ほどに位置し、長南町にあるNPO法人やすらか庵が所有する約1万坪の里山で、大地に還りたい方のために自然の木の根元に散骨出来る山林です。
やすらかの森の概要
千葉県の房総半島は比較的低い丘陵地帯が連続していて高い山は無く、太平洋に面して黒潮の流れが通ることにより、年間を通して温暖で太陽の光がよく降り注ぎ、風も心地よい理想の地です。
やすらかの森は植林ではなくて自然の里山ですから樹木の種類も多く、野鳥やリスなども数多く生息する環境が保全されています。
やすらか庵では海の散骨を行う者の勤めとして海の水質を保全し、海の豊かな生態系を保つためには森の保全が大切であると考え、やすらかの森を管理しています。
散骨については大地に生きる者の自然発生的な欲求として、大地に還る森の散骨を望む方も多く居られることから、お墓としてではなく、自然に還る場所として、自然の許容範囲の中での散骨も実施しています。
豊かな植生
やすらかの森にはナラ、コナラ、カシ、スダジイなどのドングリがなる広葉樹、松やスギなどの針葉樹、低木としてはネズミモチ、ヒサカキ、イズセンリョウなど、そして地面にはコバノカナワラビ、ホソバカナワラビ、ヘラシダなどが茂っています。
5月にはアヤメがたくさん咲きます
夏過ぎに淡い紫の花を咲かせるヤマアジサイも自生していてとても珍しい種類です
ヤマザクラも多くあつて、4月になれば淡くて白い花をたくさん咲かせます。
お盆過ぎにはミョウガがたくさん出ます
風の谷
風の谷は風が尾根伝いに吹き降ろす場所で、昔は炭焼き場所があった所です。
斜面が多いやすらかの森の中でも平地があって、ここには観音菩薩様がお祀りされています。
風の谷の隣には如意輪観音様がお祀りされた洞窟があります。
石仏の小道
やすらかの森の中ほどを通り抜ける小道の各所には石仏がお祀りされていて、古の時代の街道でもあったのですが、石仏にかつての街道の面影が忍ぶことが出来ます。
東屋
やすらかの森の東屋はちょっとした休憩所として私が現地の木を伐り出して作成致しました。
このような感じでの組み立てスタートです。
この杉の木は近くに生えていた杉の木を使っています。
やすらかの森散骨について
一昔前までは土葬が普通であり、死して土に還るという自然葬が当たり前のこととして行われてきたのですが、今の時代は火葬された遺骨を骨壺に入れて持ち帰り、コンクリートで固められたお墓の中に入れたままにしておくのですから、こんなことでは千年経っても土に還る訳がありません。
私達は本来、地球上の生き物として死んで土に還り、次の生き物の糧となるようになっているのです。
やすらかの森ではそういったごく当たり前のことが出来るような環境を保全しているのです。