墓じまいの中で最もトラブルが多いのが寺院の墓じまいで、公営の霊園と違う所は寺院の墓地の場合は檀家になっていることが多く、墓じまいと共に離檀の問題もあって墓じまいの問題が難しくなっているのです。
寺院の檀家になっていればお盆や彼岸の供養、法事の案内や寄付の案内などが来ますが、この案内や寄付などが面倒に感じられたり、押し付けだと思う方が増えているのです。
また、寺院に対して親しみが持てない、お金のことばかり言われる、得られるものが何もない、お布施が住職の贅沢三昧に使われている、お金の有り無しで対応が違う、相談に行っても真剣に考えてくれない、説教されるなどの日頃の不満が寺院離れに繋がっていると思われます。
今の時代、寺院も後継者不足や檀家離れによる運営悪化が問題になっていますが、江戸時代から続く檀家制度に依存し過ぎた結果として現在も寺院離れが加速しているのです。
後継者の無い方の墓じまいはやむを得ないとしても、寺院が嫌いだから墓じまいして離檀という事態を寺院としても真剣に考えないといけないのではないでしょうか。