私達日本人の特徴として、皆と同じなら大丈夫という考えがあり、お墓にしても皆が持っているから私も持っていないといけないという考え方が定着しています。
皆がそうするから私もそうするという考え方はある意味集団行動に近い考えであり、集団というものは生命が生き残るための智慧であり、付いて行きさえすれば護られるし、無難に生きていけるのです。
住宅にしてもそうです、大抵の人は同じような家が並んだ街並みの中に住めば安心ですし、同じ扉が並んだマンションの中に住むことも安心の法則なのです。
私みたいに世の中に適合できない人間は、ずらっと並んだお墓を見ても何が良いのか分かりませんが、それでも死後の家族が楽しく暮らす家だと思えば悪くない選択肢なのかもしれません。
お墓は皆が持っているし、無いと困ると思えば必需品で、とりあえず持ってさえいれば安心だと思っていたら大間違い、最近の墓じまいの件数の多いこと、お墓を持っているから困っているのです。
後継者が後を継いでくれる人はお墓を買って大丈夫ですが、後継者の居ない人や、分からない人は買うと失敗します。