墓じまいと散骨
後継者が居ないとお墓を維持していくことが出来なくなって墓じまいする人で、御先祖様の遺骨を散骨することで自然に還って頂くという選択をされる方が増えています。
コロナで墓じまい延期
今の世の中、新型コロナの影響はまだ続き、レジャーや行楽が自粛される中で、葬祭である散骨供養や墓じまいに関しては以前から決めていた人は予定通りに実行していますが、海外から来られたり、高齢者が参加される方で特に電車で来られる方に関しては用心のためにキャンセルの方が居られました。
今では新型コロナ感染症は5類に移行しましたので非常事態宣言が出ることは無くなり、マスクをしている人も少なくなりましたので、墓じまいや散骨を延期された方はもう準備して良い時期になりました。
自然に還ること
お墓は元々亡き人を土中に埋葬することで時間をかけて大地に還っていくという自然葬だったものを、火葬が導入されたことで荼毘に付された焼骨を骨壺に入れて持ち帰り、四十九日の法要が済んでからお墓に納骨するシステムに変えられてしまったことから、遺骨はもう土に還ることが無くなってしまいました。
現代のお墓に納骨している限り永遠に土に還ることがありませんので、誰もが必ず後継者が居なくなって墓じまいする運命を背負ってしまったのです。
私達の肉体は地球上の生命体として大自然に還る運命にあるのですから、散骨は実に理に適った方法なのです。
墓じまいと散骨
近年では墓じまいして散骨する方が増えていることから、役所に相談に行っても親切に応対して頂けるようになってきました。
墓じまいして散骨する時の注意点として、お墓の中に納骨されていた遺骨は必ず乾燥または再火葬しなければいけないことです。
お墓の中の遺骨は湿気を多量に含んでいて、場合によっては骨壺の上面ギリギリまで水が溜まっていることもあります。
散骨には海の散骨と山の散骨がありますが、どちらにしても大自然に還るという方法なのですから、ある意味席くて暗くて冷たいお墓の中に永遠に閉じ込められるよりは、大自然の中で全くの自由の身になる方が良いのではないでしょうか。