芝生墓地とは
芝生墓地とは全面に芝生で覆われている洋風の墓地のことです。
芝生墓地の外観
敷地の中に全面に芝生が植えられていて小さめで洋風のお墓が整然と並べられています。
芝生で覆われた光景はコンクリートと違って癒しの雰囲気がありますし、気持ち的に落ち着くものです。
お墓が洋風で低いので遠くまで見渡せます。
お墓の専有面積としては1㎡程度で、基本的にお墓の石がある部分だけとなりますので、自分で勝手に柵を造ったりすることは出来ません。
遺骨を入れるカロートは墓石の下の地下部分に棚板付きの二段構造であることが多く、骨壺が6~7体程度が入るほどの広さが一般的です。
通路や柵などをしていないことが多いので、お墓にたどり着くのに決まった道が無く、自由に行き来出来ます。
芝生の手入れは基本的に霊園側でしてくれますので、自分ですることはありませんが、お墓の掃除だけはする必要があります。
お墓参りに行くことが出来なくても草や木が生えたりすることはありません。
芝生墓地のメリット
芝生墓地のメリットとしては
- 一般墓地に比べて区画の購入価格が安い
- 墓石の価格も安い
- 芝生に癒される
- 手入れが楽
- 夏の照り返しが少ない
- 夏に地面が熱くならない
芝生墓地のデメリット
芝生墓地のデメリットとしては
- 墓石のデザインに制約がある
- 墓石があまり選べない
- 前の人と墓参りが一緒になったら顔が向き合うことになり気まずい
- 線香禁止の所もあります
- 冬は芝生が枯れることがあります
- 夏は日影が無い
- 柵が無いので周囲の人のお墓参りが気になる
芝生墓地の墓じまい
芝生墓地は公営霊園や民間霊園の霊園のことが多く、管理事務所に行けば墓じまいの手続きを丁寧に教えてくれますし、規約がしっかりしていますので金銭的なトラブルは少ないです。
後継者が居ない方の墓じまい後の改葬先として散骨、樹木葬、合葬墓などの選択肢があります。
芝生墓地の墓じまいの手順
芝生墓地を墓じまいする時にはまずは管理事務所に行って必要な書類を貰ってきましょう。
遺骨の改装先を決めておく必要があります。
霊園内の合葬墓を利用する場合には、合葬墓の利用申し込みをしておく必要があり、手続きとしては霊園内の施設変更ということになります。
- 遺骨の次の受入れ先を内定しておく
- 霊園事務所、あるいは役所で次の受入先の受入証明書が必要な場合には、予めもらっておく
- 霊園事務所に電話して墓じまいの意思を伝え、何が必要なのかを聞く
- 石材店に見積を頼む
- 石材店を決めておく
- 抜魂供養をしてもらう僧侶を手配する
- 抜魂供養の日程を決める
- 抜魂供養の日に僧侶と石材店に来てもらうよう打ち合わせをする
- 抜魂供養の日には次の受入先にお遺骨を持って行く旨連絡する
- 現在のお墓がある管轄の役所で改葬届の用紙をもらう
- (参考:改葬届がダウンロード出来る市町村 改葬届の書き方)
- 改葬届に必要な項目を書き込み、受入先の印鑑が必要なら受入先に行って押印してもらう
- 霊園事務所に印鑑とお墓の契約書を持って行き、墓地返還・解約の手続きをし、年間使用料などの清算を行う。そして改葬届に署名、捺印してもらう
- 役所に行き改葬届を提出し、改葬許可証をもらう
- 抜魂の日時にお墓に出向き、僧侶に閉眼供養をしてもらってから、石材店にお墓のふたを開けてもらい、出骨したら、風呂敷に包んでもらい、霊園事務所には出骨完了の旨を伝え、手続きが完了したことを確認して、その足で改葬許可証を持って次の受入先に向かう
- 次の受入先で受付の手続きを済ませてから、納骨の儀式がある場合には出席し、納骨する
散骨を希望される方で改葬先の受入証明が必要な方はNPO法人やすらか庵にご相談下さいませ。
芝生墓地の墓じまいの金額
芝生墓地は使っている石材の数が少なくて、墓じまいの中でも比較的簡単な工事になりますので、10~20万円程度の金額で納まるはずです。
カロートは残したままで良いということも多く、そういった場合には石を取り除いて処分するだけの工事になりますので例えば50万円とか言われたら完全にぼったくりです。