カロートの中で骨壺が倒れていた

お墓の蓋を開けた時にカロートの中で骨壺が倒れていることがありますが、誰かが勝手に開けて倒したりするようなことがあるのでしょうか。

骨壺が倒れていたら

一通り納骨が済んだような古いお墓ですと、カロートの蓋を開けるようなことは中々ありません。

墓じまいの時にお墓のカロートの蓋を開けてみると、骨壺が倒れているようなことがたまにあります。

蓋がロック式でしたら遺骨がこぼれているようなことは無いのですが、被せるだけの蓋でしたら、中のお遺骨がこぼれていますので、こういう場合には、まず骨壺を起こしてから、手で遺骨を少しずつ骨壺に戻して差し上げるしか他に方法はありません。

遺骨に触れるのはちょっと抵抗があるかもしれませんが、手は後で洗えばいいのです。

骨壺が倒れた理由

問題は、何故倒れていたかということですが、長い年月の間に地震で揺れた時に倒れた可能性があります。

木の根っこが入り込んで倒されていたなんてこともありました。

あとは骨壺の中に入り込んだ水分が冬の間に凍結して骨壺が割れて、そのせいで倒れたということもあります。

お墓の中の骨壺は水浸し…骨壺に水が溜まる理由

場合によっては、たくさんある骨壺の中で一つだけ倒れていたなんてこともありますが、生前中の恨みのある人がわざわざお墓の蓋を開けて倒すようなことをする必要は無いと思いますが、それは誰にも分かりません。

あまり深く考えないで、「気が付かなくて済みませんでした」と言いながら、さり気なく起こして差し上げましょう。

気が付いて良かったと思うべし

このままいつまでも気が付くようなことが無かったら、いつまでも倒れたままでは気の毒な事で、早く気が付いて良かったと思うべきです。

「誰かが悪戯をしたのだから早く犯人を捕まえないと」などのようなことを思えば何事もうまくいかなくなってしまいます。

分からないことが多い

お墓の中はいつも暗黒の世界で光の無い世界です、その中で何かが起こっていても私達は気が付かないもので、説明のつかないような事が起こったにしても、その事実を受け止めて治せるものは治せば良いのです。

もし生前中の行いの結果としてそうなったとしか言いようがない、という場合にはどうぞ私が僧侶もしていますので、お気軽にご相談下さいませ。


まだまだあります墓じまいに関する質疑応答