お墓不要
昔から家とお墓は財産で子孫に伝えていくものと言われていましたが、今の時代では故郷の両親の財産は欲しいけれど、家とお墓がお荷物になっている事例が増えています。
家とお墓と車
昔から家と墓と車は高価な買い物として誰もが欲しがる必ず必要なものでした。
中々買えないだけに持っていれば財産的な価値があり、次の継承者に継承していくのが通例です。
今の時代、車は充分に普及し、低価格でも買えますし、耐用年数が10年程度なので、さほどの資産価値は無くなりましたが、家とお墓は相変わらず手に入れにくいものです。
家とお墓の資産価値としては、家のある場所に住むからこそ価値あるもので、今の時代のように親子孫と同居するのではなくて、それぞれ別の場所に住んでいますと例えば故郷の両親が共に亡くなった時に相続する者が居ないということになってしまいます。
家が不便な所にあって古い場合には、処分するのに多額の費用が必要になってしまいます。
お墓の価値観
今の時代には認められていませんが、家のすぐ裏の敷地内にお墓があるようなことは慣習的に昔はよくあることで、どのお墓も綺麗に掃除されてお花も常に新鮮で、先祖と共に生活しているという実感を皆が持っていたのでした。
先祖の祭祀を行うということは家の継承者の大切な役割でしたので、お墓はまさに先祖に感謝する場であったのです。
現代では少子高齢化、核家族化、人口の減少などの現象が加速すると共に、家とお墓の継承者が居なくなっています。
お墓に関しては葬送の新しい流れが次々に押し寄せ、散骨、自然葬、樹木葬などの登場により、今までのお墓の価値観が変わりつつあります。
お墓をどうするべきか
さて、本題ですが、お墓を継承して欲しいとの希望で財産を継承するのであれば、その意思は従うべきです、そのつもりが無ければ財産は継承してはいけません。
たとえ自分がお墓に関しての価値観が無くて、自分が亡くなった時に散骨して欲しいと思っていてもです。
次の継承者に継承するのが責務であり、もしどうしても継承出来なかった場合のみ、最後の最後まで継承して、そして亡き人にお断りを入れて墓じまいをするのは、やむを得ないことだと思います。
まだまだあります墓じまいに関する質疑応答