ということが大きな問題です。
跡取りが無いなどの理由で墓じまいをする訳ですから、
どこかに引越ししたとしても、管理し続けないと
無縁仏になってしまうからです。
選択肢としては、永代供養、合葬墓、散骨が
思い浮かびますが、手続きとして、「改葬届け」を出す必要があり、
改葬とはお遺骨を、現在の墓から改葬先のお墓への引越しすることで、
埋葬行為しか受け付けられないような仕組みになっています。
必ず埋葬元(現在のお墓の管理者)の埋葬証明と、
改葬先(引越し先)の受入承諾が必要になりますので、
お遺骨を自宅に持ち帰るとか、散骨するなどの行為は、
たとえ改葬届けに書いたとしても、
ほとんどの場合通ることはありません。
最近は散骨が普及してきましたので、一部の役所では、
改葬届けが不要であるとアドバイスしてくれる所もあります。
しかしながら、改葬届け不要では改葬元の霊園が了承しないこともあります。
改葬届けは、明治時代に制定された墓地埋葬法を継承するもので、
死亡者は埋葬するものだという固定概念しかありませんので、
散骨などは想定されていません。
法律ですから、そう簡単には変わることはないでしょうが、
まずは個々のレベルから散骨などの実績を作っていき、
法律改正の訴えかけへと繋げていければと思います。
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