墓じまい

お盆やお彼岸の時期になると、普段は人気の無いお墓も、

お墓の掃除やお参りする人達で賑わうようになります。

お墓には風の強い日に周りからゴミが飛んできたり、

雨で墓石が汚れたり、草が生えたりして、綺麗にお掃除しようとすると、

半日仕事になったりするもので、

夏の暑い日や冬の寒い日などには、このお掃除が大変な仕事で、

年齢を重ねるごとに苦痛になったりするものですが、

それでも綺麗になったお墓にお参りして手を合わせると、

とても気持ちの良いもので、清清しく、心が洗われるようです。

お墓の掃除で注意すべきは、石で埋め尽くされたようなお墓でも

草が生えてくることです。

石と石との隙間に風で運ばれた土がたまり、飛んできた雑草の種が

知らない内に生えてくるのです。

この草は放っておくと、どんどん成長し、石の隙間は少しずつ広がっていき

多くの草が生えるようになり、挙句の果てには木が生えてくるのです。

草や木は、周りのお墓に枝葉を広げていきますので、

場合によっては隣のお墓をふさいでしまったり、

落ち葉や枯葉で汚したりして、大変な迷惑になるのです。

しばらくお墓参りに行けなかったりすると、果たしてお墓が

どうなっているのか、とても気になるものですが、

お墓を持っている限り、このお掃除を続けていくのが

持ち主の務めなのです。

お墓に参ることが出来なくなってしまったら、

なるべく早めに誰かに管理を頼むか、

墓じまいを考える必要があります。