ペットの遺骨と共に散骨しても構いませんか

ペットと散骨

昔はよく、人のお墓にはペットを一緒に入れてはいけないと言われていたものでしたが、現代ではペットと一緒に入れるお墓が人気です。それではペットと共に散骨することについてはどのように考えたら良いのでしょうか。

昔からの考え

私達の世界には、目に見える世界と目に見えない世界とがあり、死んでは生まれ変わる6つの世界のことを六道と言って、下から地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天とあり、私達の世界は上から2番目、更にその下の下に畜生と言って、動物の世界があるのです。

私達の世界の二つ下にある動物界は智慧に乏しくて欲望のままに生きている世界とされ、霊的には次元の低い世界なので、人と同時に祀ると低い次元の世界の影響を受け続けるので良くないとされるのです。

動物の霊が人に憑くと悪さをすることから一緒にしてはいけないということなのです。

今の時代の価値観

僧侶の説明イラスト

霊の世界が違うから一緒に居ることが出来ないというのが理由ですが、最近は、ペットが完全に家族の一員として捉えられ、場合によっては、家族よりも大事にされていることから、死んでからもペットと共にお墓に入りたいと望む人が増えているのです。

人口の減少、そして少子高齢化核家族化が進む現代においては、今後ますますペットの重要性は増すものと思われます。

これも世の移り変わりで、霊の世界も柔軟に対応していることと思いますが、亡き人の希望は、出来るだけ叶えて差し上げることこそ供養だと思えば、ペットと共に散骨ということも供養ということでしょう。

ペットの買い方にしても昔はイヌなどは外犬で犬小屋の中で暮らし、家の番犬として飼われていて、餌にしても家族の残り物を鍋で炊いたものしか与えられていませんでした。

ところが今では家の中で家族と共に暮らし、一緒の布団に寝て、食事も家族と一緒ですから、完全に家族としての存在なのです。

ペットと散骨

ペットの役割

私も散骨を始めて15年ほど経ちますが、これまでたくさんの方々の家族同様に過ごした愛しいペットのお遺骨を、故人がとても可愛がっていたので一緒に海や山に散骨して欲しいというご要望を叶えて参りました。

最愛のペットと共に散骨なんて素敵なことです。

霊界が違うと言うことに関しては、共に修行して少しでも高い世界を目指すパートナーということでしょうか。

私は高野山真言宗やすらか庵の僧侶をしておりますが、宗教的な立場で言いますと、六道の全ての魂が最終的には救われないといけないと思っております、人も動物もということです。

やすらか庵ではペットのお遺骨は22,000円の追加で承っております。海の散骨、やすらかの森散骨共にご利用出来ます。

またペット霊園のお墓を墓じまいして散骨という場合には、人の場合と違って改葬許可申請書などは不要で、墓地の撤去をすれば遺骨は返してもらえますが、遺骨を乾燥することが必要になります。

もちろんお家で飼っているペットを連れての散骨も問題ありません。


まだまだたくさんの散骨に関する質疑応答エンターがあります