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共同墓地とは
共同墓地とは山村などにある住民のための共有墓地で、墓地の清掃や管理などを自主的に共同で管理し、交代で役員を選出して管理することもあります。
共同墓地の特徴
共同墓地は地方の集落にあって、共有地や私有地を利用して住民が共同で管理していることが特徴で、営利目的ではありません。
集落の近くにあること
共同墓地があるような地域は農業や林業で生計を立てている方が多く、不便な所に住んでいるので、お墓が遠い所にありますとお墓参りが出来ないことや、土地が余っているので少しぐらい墓地に使っても支障が無いので集落の近くにあることが多いのです。
また先祖がお墓から子孫の者達を守っているという信仰もあるために、毎日お墓参りをしたり、お花を取り換えたりする地方もあり、毎日お墓に通うには集落に近い墓所が便利なのです。
共同墓地の土地は
共同墓地の土地は個人の土地を無償で提供していることが多く、集落の共有地ということもありますが、墓地埋葬法では本来、決められた場所以外の埋葬は禁止されていて、旧来よりの慣例で墓地として使用されてきた土地に関しては、そのままの使用が認められています。
墓地内の区画についても空いている場所に墓地を作ることが慣習的に行われてきたために、区画が曖昧であったり通路が無かったりなどで統一感が無く、お墓参りするのに他人のお墓をまたいで行くようなことが起こります。
普通でしたら自分の家の裏庭にお墓を造ったら墓地埋葬法では違法ですが、これは新規に造ることが違法であり、慣習的に使われてきた既設の墓地に関しては合法なのです。
共同墓地の管理人は
古くからの慣習として支えられてきた共同墓地ですが、管理人が決められていない事が多く、改葬許可申請書を出す場合には、土地の所有者に管理人になってもらったり、古老や土地の有力者、町内会長などに御願いする事があります。
お願いする時には、本来の仕事として依頼される訳ではありませんので、手土産やお礼などを忘れずに。
ある程度大きい共同墓地でしたら管理人を決めている所もあります。
共同墓地の墓じまい
地方に行きますと家がある程度集まった集落の傍には、必ずと言っていいほど、共同墓地があり、都会の近郊でも結構目にします。
お墓の数が多い墓地ですと、集落の中から持ち回りで管理人を出して管理費を徴収して水道代などの維持管理に使ったり、年に数回、草刈り奉仕の作業を皆で行ったりして、共同で管理している墓地のことです。
改葬届を出す場合には、管理人の方に署名捺印を頼むことになります。
規模の小さい墓地の場合には、管理人がいなかったりします。
このような墓地で、誰が管理しているか分からないような時には、近所の方に聞いて回るしか方法はありません。
地方に行きますと、このような墓地の形態をとらないものとして、家の裏の私有地にお墓があることもよくあります。
私有地にお墓がある場合の改葬許可申請書には、お墓の管理人の所にお墓の所有者の名前を書くことになります。
現在では自分の所有地の中にお墓を作ることは禁じられていますが、昔からあるようなお墓に関しては事実上の黙認ですが、新規に作るようなことは認められていません。
いずれにせよこのような形態の墓地の時には、注意すべき点として、
- 土地の所有者が誰であるのか
- 管理人がいるか
などを聞いて回る必要があり、よく調べてみると、寺院の飛び地(隣接していない所有地)であったりすることもありますので、必ず
- 周辺の人に聞いて回る
- 町内会長などのある程度権威のある方に確認する
- 近くのお寺に聞いてみる
ことを忘れずに。案外、近くの石材店が良く知っていたりします。
墓地の管理者や所有者がどうしても分からない時には、役所にその旨相談に行けば、やむを得ない事情であれば、案外うまく処理してくれるものです。
共同墓地の墓じまいの流れ
共同墓地の墓じまいの場合には、土地の所有者、管理人などがはっきりと分かるまでとことん調べなくてはいけません。また、管理人の方がいるような場合には、予め菓子折りなどをもってご挨拶にお伺いしましょう。
寺院にお世話になる場合にも、事前のご挨拶は必要です。
他の霊園に遺骨を移す場合
共同墓地から他の霊園に遺骨を移す時の流れは
- 次の改葬先を決めておく
- 管理人がいる場合、予めご挨拶に行く
- 役所に行き改葬許可申請書の用紙をもらうか、インターネットでダウンロードしておく
- 石材店に撤去の見積もりを依頼する
- 石材店が決まったら、寺院などにお墓の閉眼供養の読経を依頼し、出骨の日時を決める
- 管理人の方に改葬届に署名、捺印してもらう
- 役所に行き改葬届を出して、改葬許可証を受け取る
- 決めておいた出骨の日に石材店、寺院立ち合いの上で出骨
- 次の納骨先に納めに行き改葬許可証提出、納骨
- 撤去工事に取り掛かる
- 工事完了
合葬墓や無縁墓に移す場合
共同墓地に合葬墓があるというケースは非常に稀なのですが、縁故者が無くなってしまった墓を集めて無縁墓のコーナーを設けたりということもありますので、可能であれば他の場所に遺骨を持って行くよりは、その場所に埋葬された方がご先祖も納得して頂けるのではないかと思います。
無縁墓に移す場合にはよく相談して、墓地の組合には寄付金をする必要があると思います。
いずれにせよ、周りの方やご近所の方に迷惑にならないように、最後のお務めを果たしたいもので御座います。
散骨する場合
共同墓地を墓じまいして散骨するには書類的な物を提出する必要は厳密にはありませんが、共同墓地の管理組合から改葬許可申請書を出す必要があると言われたら、散骨として受け入れしてくれる所に頼みます。
因みにNPO法人やすらか庵では共同墓地を墓じまいして散骨するのに受入出来ますし、法人として受入証明書も発行できますので、役所に安心して提出できます。
法人としての証明書は信頼が違います…受入証明書とは
閉眼供養
集落から離れて生活しているので、もう戻って来ない場合や、今まで懇ろに供養していたのがもうおしまいになるような場合には、やはり最後にはご先祖様に対しての供養は丁寧にした方が良いと思います。
墓じまいの時に閉眼供養をしますが、その時に皆さんを読んで参拝してもらってもいいですし、可能であればお食事の接待などすれば「立つ鳥跡を濁さず」です。