片付けとは

片付けのイラスト

散らかっているものを掃除して整理整頓したり、不要になったものを捨てるなどして綺麗にすること。

家の片付け

冬の積雪の写真

我が国の人口の減少少子高齢化核家族化はとどまることを知らず加速的に進行していますが、都会に暮らす人達にとって故郷の高齢の両親が亡くなったら、忽ち空き家になってしまいます。

地方での家は家業である農業や林業などを営みながら大家族が暮らす共同体であり、家や土地は継承者が引き継ぐ大切な財産でしたが、現代では若者の都会への流失に歯止めが利かず、地方の空洞化が進んで過疎化が進むばかりです。

住む人の居なくなった過疎の集落では、家を売るにしても買い手が付かず、やがて廃墟となり、更地にするにも莫大なお金が掛かるので、放置されているのが現状です。

お墓の片付け

いつかは必ず墓じまい

亡き人の遺骨埋葬するお墓を維持していくには後継者の人が年間管理費を支払い、お墓の定期的な掃除やお墓参りをすることによって成り立っています。

死後の世界の安住の地であるお墓は先祖の者が眠り、子孫の者が先祖の祭りごとを行うことによって先祖の加護を得て安心して生活しながら子孫繁栄を願い、やがては自分達もその墓に入り、子孫の者に墓の管理を任せることで先祖代々のお墓が続いてきたのですから、お墓は子々孫々へと渡して続くものです。

しかし現代の我が国では人口の減少、少子高齢化、核家族化が進むことによって後継者が居ない世帯が続出し、今住んでいる人が居なくなったら家じまい、墓じまいの対象になるのです。

後継者の居ない人にとってお墓は負の遺産になってしまい、お墓をそのまま放置すれば先祖は無縁仏になり、荒れ果てたお墓は周囲の人達に多大なる迷惑を掛けてしまいます。

仏壇の片付け

仏壇のお焚き上げ

仏壇は宗旨の御本尊様と御先祖様の位牌をお祀りして先祖の供養をするための祭壇です。

江戸時代の檀家制度で我が国の全ての国民が寺院の檀家となったことで、家々には先祖供養のための祭壇である仏壇が普及し、どの家にも仏壇があって先祖の位牌が祀られ、毎日先祖のお勤めをすると共に年忌法要の法事では寺院の僧侶が家に来て供養の読経を唱えることが定着していたのです。

1871年に明治政府によって解体された檀家制度ですが寺院と檀家の関係は残り続けました。

しかし戦後の経済復興と共に都会に移住する人が増えてからは寺院との関係を持たない人が増え続け、特に都会のマンション暮らしの人は洋風の生活様式を好み、仏壇を持つことがありませんし、持つにしても小さい卓上型の仏壇です。

都会暮らしの人達は親戚付き合いもありませんので法事をすることが無く、誰かが亡くなったとしても僧侶を呼ばない家族葬か直葬が主流になりつつあります。

最近では故郷の両親が共に亡くなって家を片付ける時に仏壇も片付けるという事が増えています。