大きい墓とは
大きい墓とは敷地面積が一般の墓地よりも広く、石塔がたくさん並んでいたり巨大な墓石があるような墓のことです。
一般的なお墓の面積とは
近年の公営霊園などで利用されている一般的なお墓の面積としては縦横2m×2mの4㎡位ではないでしようか。
霊園では「一般墓所」と呼ばれている区画が最も広い敷地を有していて、囲いがあって墓石の他に戒名盤や塔婆立て、物置石などが付属しているお墓です。
都会に近くて地価が高いほど一般墓所の面積は小さくなり、都内のマンションが林立する好立地の場所では1㎡程度或いはそれ以下になってしまいます。
お墓の大きさは権力の証
古墳時代の古墳に見られるように、権力者が自分達の権力を外部に知らせるためには、出来るだけ大きなお墓を作ることでした。
お墓は先祖の祭りごとを行う公式な場所になりますので、権力の証として大きなお墓を作ることは今も昔も同じことなのですが、今の時代にでも大きなお墓を何千万円も掛けて作る人も居るのです。
お金の使い方としては遊びやギャンブルなどに莫大なお金をつぎ込むよりは、立派なお墓を建てた方が子孫の者も喜ぶでしょうし、何よりも自分が死後に入る場所なのですから、立派なものにしておけば後の者がお墓に余計なお金を使う必要が無くなるのです。
大きな墓の墓じまい費用
墓じまいの費用はお墓の大きさが大きい程高くなり、小さいお墓の場合には安くなります。
業者が出している広告で「墓じまい1㎡○円~」というのは最も小さくて簡単な墓じまいの料金であり、実際にはいろんな理由を付けて値段を吊り上げているのが現状でありますので、広告などに出ている安すぎる料金には騙されないようにしましょう。
しかし一般的に言えることとして、大きいお墓の墓じまいには相当な費用がかかることは覚悟しないといけません、場合によっては100万円を超えるようなこともあるのです。
墓じまいに掛かる費用は墓石などの石材の撤去と処分費用、それに基礎部分のコンクリート撤去と処分、それに大きいお墓の場合には盛り土の撤去費用や樹木の撤去費用などが加わり、小さいお墓では見られない物置石やつくばい、供養塔などの撤去処分費用などが加わります。
おまけに階段を上ったり細い道であったりの立地条件が悪い場合には更に追加料金が必要になります。
最初にお墓が出来た頃には周囲に何も無かったお墓でも、時が経つにつれて周囲にお墓がどんどん出来て、気が付いたらお参りする道が曲がりくねって狭くなってしまったなどのこともあるのですが、こういう場合にはもう手作業で少しずつ運び出すしかありませんので、更に費用が掛かってしまいます。
お墓が大きくても小さくても後継者が居なくなってしまったら墓じまいを真剣に考えなければいけませんが、大きいお墓の墓じまいは高額であるということを意識した上で石材店に見積を頼んでみましょう。