誰も参らない墓

山中の共同墓地では必ず誰も参らなくなってしまった墓があり、自然と共に朽ちていくようです。

共同墓地ですから年に数回は草刈りや掃除をするので、その時にこのような無縁のお墓周辺も草刈りをするのでしょうから草木に埋もれてしまうことはありませんが、それでもどこの集落でも高齢化が進み、お墓の掃除もいつかは出来なくなるかもしれません。

このような土地の古いお墓で土葬の場合には遺骨は自然に還りますし、墓石も長い時間がかかりますがいつかは自然に還ります。

昔のお墓の石は外国から輸入せずに近場の石を使い、表面も今頃の墓石のように顔が写るほどのピカピカでは無くてザラザラした感じで、雨が降れば水を吸うような石でしたが、ある程度の年月が経てば苔むして実に味わいのある表面になり、周りの自然と同化する、これぞ実に味のある美しい姿だと思います。

土葬でこのような石の墓の場合には特に墓じまいしなくても自然に還ります。

またこのような土地では管理費が無いので、管理費不払いの理由で強制撤去されることはありません。

ある意味生まれ育った土地の土になり、墓石までも自然に還ることは地球上の生き物としての本来の姿ではないでしょうか。

私達は外国からも搾取して不要な物ばかり作り出し、永遠に余計な物を残し続ける、これで良いのでしょうか。

今の時代、空調の効いた室内でカードを挿せば遺骨が自動で運ばれて出てくることに違和感を感じませんか?