永代供養とは

永代供養

永代供養とは位牌や遺骨を永代に亘って個別に供養してくれることですが、個別供養の期間は寺院によって様々で、個別供養が済んだら合同の場所で寺院の続く限り供養するという仕組みのこと。

永代供養の永代とは

一人の人生の始まりから終わりまでを「一代」とすればその子の世代は「二代目」で孫の世代は「三代目」となり、家が子々孫々まで何代も続きますようにと寺院や神社にお参りして祈願してもらうのですが、「永代に亘って続きますように」と言う時の永代とは「限りなく長い時間、或いは何時までも」ということになります。

釈迦の悟りに「諸行無常」がありますが、その意味は「この世に永遠に続くものは一つもない」という意味であり、この世には永遠なものは無いと言い切っているのは、それが真実だからです。

ですから永代は永遠ではありませんし、そもそも「永遠に供養して差し上げましょう」と言ったところで、そのようなことが出来る人は誰一人居ないのです。

寺院の永代供養とは

最近は墓じまいして散骨される方が増えてきましたが、合葬墓に入れたり樹木葬にされる方もおられます。

寺院では墓じまいの時に「永代供養」をすすめられるのですが、ここで言う永代供養とは、合葬墓の事であって皆が一緒に入るお墓のことです。

但し合同になる前に一定期間個別にお祀りしてくれるので、ある一定の期間個別にお祀りして供養して差し上げますよ、というのが永代供養であり、一定期間を過ぎたら合同になることに変わりはありません。

その一定期間がどれ位の期間なのかは寺院によって違い、10年、30年と決めている所もあれば、今の住職一代のような取り決めが個々になされています。

長くて30年と考えれば良いのではないかと思います、それは法事が33回忌で終わるような傾向になっているからです、永代供養は永遠の供養ではありません。

永代供養の料金

永代供養については、遺骨を寺院で預かるという内容でしたらある程度高額な費用を覚悟しなければいけません。

ある程度安い費用で済ませたいのなら、合同で入るための「合葬墓」があれば利用したいものです。

但し合葬墓のことを永代供養と言う寺院もありますので、よく確認することが大切です。

永代供養の料金は数万円~数百万円までありますが、良く内容を確認してから契約しないと、ダマされたと思っても取り返しが出来ません、永代供養にしてしまうと解約も出来ませんし、遺骨も返してくれません。

永代供養のメリットとデメリット

永代供養は寺院で供養してもらえるのですからとても有難い事ですが、メリットとデメリットがあります。

永代供養のメリット

寺院で供養してもらえるといことだけでも素晴らしいことですが永代供養のメリットとしては

  • 寺院の供養が毎日受けられる
  • 聖なる信仰の場所である
  • 寺院は簡単には無くならない
  • お参りの人が絶えないから寂しくない
  • 僧侶が読経してくれる

永代供養のデメリット

寺院で供養してくれることにデメリットもあります

  • 料金が高い
  • 永代の期限が決められている
  • 約束が守られるという保証が無い
  • 寺院が無住になることもある
  • 住職が怠慢するかもしれない

などです。

いずれにしてもよく内容を確認してから契約するようにしましょう。