墓が家から離れている理由

お墓は家から離れた所にあり、地方では大体歩いて行ける距離にあるのですが、都会では車で1時間ほどかけて墓参りなんていうことが珍しくありません。

元々お墓というものは屋外にあって亡き人の生身の体を埋葬する場所でしたので、徐々に時間をかけて腐敗して微生物や昆虫などに分解されて土に還っていく場所であり、ある意味死を穢れと見なして日常生活から分離し、その穢れを徐々に落としていく場所でもあった訳です。

当然のことながら墓は屋外の自然の中にあるものであり、現代のようにカードを挿せば自動的に遺骨が廻って来るようなものは墓とは言わないのであり、敢えて言うならば屋内の貸金庫であり、空調が効いていて快適で、草刈りなどの面倒な作業をすることも無くお墓参り出来るのですが、遺骨を預けている限りお金を払い続けなければいけません。

地方に行けば良くあることですが、家のすぐ裏にお墓があるということは最高に恵まれた環境なのです。何と言っても管理費不要で土に還ることが出来るのですから、上手く使えば墓じまい不要です、そのメリットは最大限に利用致しましょう。