土葬の遺骨

墓堀り

明治時代以前までは亡くなった人の遺体を棺桶に入れて葬儀後に墓地まで運び、そのまま土中に埋める土葬が主流でしたが、墓地の整理などで掘り返してみますと骨だけはそのまま残っていることが多いようです。

土葬の墓じまい

遺骨の埋葬

土葬お墓でも墓じまいすることがあります。

後継者が居なくなった、遠方に引っ越ししたなどの理由で土葬のお墓を墓じまいする時には、墓石を撤去して土を掘り起こし、土中に残された遺骨を収集して埋め戻しして更地に戻します。

土葬とは文字通り土の中に遺体を埋めることですが、基本的に1つのお墓の下に1つの遺体が埋められているはずです。

お墓の敷地が広い場合には、複数の遺骨が埋葬されていることがあります。

当然火葬はされていませんので、土葬された遺体は年月をかけて土に還っていき、まずは肉体から土に還り、骨も時間をかけて土に還っていきます。

土の性質にもよりますが、50年から100年~200年ほどかけて完全に土に還ります。

埋葬場所がどうなっているかはお墓の下を掘ってみるしかありませんが、掘ってみて骨が出てくることもありますし、骨も出てこないこともあります。

骨が出てきたら骨だけを布袋などに集めます。

骨が出てこなかったら土を少量集めて遺骨の代わりにします。

土葬の遺骨を散骨

森の散骨

出てきた遺骨や土は、湿度を含んでいますので、そのままでは粉砕できません。

散骨する時は、出てきた骨や土を乾燥して粉骨してから散骨します。

遺骨は火葬されていない生の遺骨になりますので、残っている場合には意外と大きくて重く、火葬された焼骨と比べて数倍もの量になることがありますので、再火葬する必要があるのです。

土葬の遺骨の再火葬は火葬場で受け付けてくれますが、埋葬許可証や埋葬証明書などの書類が必要になります。

NPO法人やすらか庵では土葬の遺骨の再火葬が出来る火葬炉があります。


他にもたくさんの散骨に関する質疑応答エンターがあります