自然に還るという選択

悠久の歴史の中で地球上のありとあらゆる生き物は生まれては死に、死んで大自然に還ることにより、次の生命の誕生の糧になることを繰り返してきました。

海の生き物は海から生まれ海に還り、山の生き物は山から生まれ山に還っていくのです。

自らが生きてきたその場所に還っていくことは、次の新しい命を育てる行為でもあるのです。

私達は大自然の一員である

私達はたとえ自然から離れた都市型の生活をしていても、大自然の中の生命の一員であることに変わりありません。

ただ一つ違うことは、私達は自分の還っていく場所を、選ぶことができるということかもしれません。

地球上の生命は自分の生きる領域が決まっていて、その領域の中で子孫を作り、一生を過ごして死んでいくという運命にあるのです。

散骨とは、自分の故郷である大自然に還っていくためのものです。

心の故郷とは

私達の還っていく場所はどこなのでしょうか。それは海であっても山であっても良いと思います。ある意味故郷に還るということかもしれません。

人それぞれに、それぞれの思いがあり、亡くなった方と残された者が安心することが出来る場所であれば、そこが故郷なのです。

心の故郷は、一生という時間をかけて探していくものです。

魂と肉体

肉体は私達の体を構成していたもので、大半が食べ物から変化して出来たものであり、草も木も動物も死して大地に戻り、次の生命を育てるための肥やしとなり、また次の生命を構成する部分ともなり得るものです。

魂は肉体に宿り、死ぬと離れていきますので、魂に本質があるとすれば肉体は抜け殻であり、重要視されませんが、それでも亡き人の体そのものであり、愛おしい対象でもありますので、死んで魂が離れたからと言っても、信じることが出来ませんし、たとえ骨になったとしても、いつまでもそこにいるような気がするものです。

肉体は自然に還そう

肉体は骨になったからと言っても亡き人の体でしたから、それを認めることが出来るようになるまでには、相当の年月が必要ですので、散骨するにしても、急いで散骨することはありません。

自分とのご縁を下さったという役目を果たしてくれた肉体には感謝の気持ちを持って散骨すれば、大自然に還っていかれます。


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