再火葬とは
再火葬とは一度火葬された焼骨が湿気を含んでいる時や水没した時などに、乾燥する目的で再び火葬すること。
再火葬が必要な時
墓じまいして納骨室から取り出した水分を含んだ遺骨を、散骨や樹木葬に納骨するためには遺骨を粉状にする粉骨が必要であり、遺骨が乾燥していなければ粉骨することが出来ません。
遺骨を散骨するためには遺骨を粒度が2ミリ以下の粉状に粉骨する必要がありますが、お墓の中に納骨されていた遺骨は水分を含んでいますので、そのままでは粉骨することが出来ないために、乾燥が必要になります。
後継者不要で契約が出来る樹木葬は粉骨した遺骨を布袋に入れたり指定されたケースに入れて納骨しますが、墓じまいした遺骨は乾燥する必要があります。
次のような例外もあります。
八柱霊園の合葬墓では墓じまいした遺骨は骨壺に風呂敷を掛けて合葬墓事務所に渡せばよいので、この場合には乾燥や粉骨の必要はありません。
墓じまいして散骨、樹木葬
墓じまいして散骨する場合にはカロートから取り出した遺骨を乾燥または再火葬する必要があります。
お墓のカロートの中に安置されていた遺骨は湿気が多く、骨壺の中が水浸しになっていることもあり、散骨や樹木葬を利用する場合には遺骨の粉骨が必要になるために再火葬するのです。
水害などで水没した遺骨
家に安置していた遺骨が床上浸水などで水没した時にも遺骨の乾燥が必要になります。
骨壺の中の水をよく切ってから乾燥しましょう。
遺骨を乾燥する方法
遺骨を乾燥するためには次のような方法があります
- 新聞紙などに広げて天気の良い日に天日干しにする
- 除湿器をかけた部屋の中に数日間置く
- 大型のオーブンで焼き上げる
- 陶芸窯、火葬炉などで焼く
このような方法でいずれの方法でも遺骨を乾燥することが出来ますが、オーブンや陶芸炉、火葬炉などの火を使って焼く場合には30分或いは1時間程度の短時間で観想が完了しますが、新聞紙などに広げて天日干しするような場合には数週間程度かかることもあります。
一番早くて確実なのは火葬炉を使って火葬する方法です。
再火葬の手続き
遺骨を再火葬するには管轄の火葬場に持込む必要があり、その時に埋葬証明書が必要になりますので、紛失している場合には再発行したものを提出します。
火葬場は葬儀で予約された人の火葬を優先させますので、午後の最終受付の時間は比較的空いていることが多いので、予め電話で予約しておきます。
NPO法人やすらか庵での再火葬
NPO法人やすらか庵には再火葬用の炉がありますので、再火葬が可能です。
但し遺骨の乾燥という扱いですので火葬証明書は出ません。
散骨や樹木葬で乾燥、再火葬が必要な時にはどうぞ御利用下さいませ。