指定石材店
指定石材店とは寺院の墓地に於ける墓の建立や改修、墓じまいでの撤去工事などを行う石材店が指定されていて、他の業者を使ってはいけないという決まりです。
指定石材店の問題点
指定石材店という制度は独占禁止法に触れるのではないかと議論されていますが、何故議論されているかと言えば、競争の無い世界で業務を独占していることによる、値段が高い、サービスが悪いなどの問題が続出しているからなのです。
値段が高い
指定石材店は独占的に仕事を請け負うことが出来て、他の石材店と値段の競争をしなくて済み、値引きする必要がありませんので、墓じまいなどの見積りを依頼した時に最初から必要以上に高い値段を出されても、それに従うしかありません。
墓地の使用者にしても指定された石材店しか使えませんので、高い料金を言われても諦めるしかありません。
余計なサービス料を取られる
指定石材店から不要なサービスを強引に付けられて値段を吊り上げるようなこともありますし、不要だと言っても必要だと言い張ることがあります。
寺院に付属している指定石材店の場合には寺院に対する上納金を納める必要がありますので、そういった金額が依頼主の方に気付かれないように上乗せしていることがあります。
見積書に専門的な言葉で細かい項目をびっしりと記入している場合には、普通の人が見たら分からないだろうということで、余計な項目が羅列していることが多いのです。
態度が高圧的
指定石材店は昔からお寺に奉仕しているような石材店でしたら、良く色んな事に気が付いて、場合によっては少しぐらいの補修は無料でしてくれたりするもので、何を頼むにしても安心して任せられます。
しかし中には「嫌なら頼んでくれなくていい」という態度をとる方もおられて、そういう方が機嫌を損ねたら工事が止まってしまったりすることがあります。
基本は規則に従うこと
基本的には寺院が運営するお墓については、その寺院の規約に従うということになります。
何故なら、その寺院のお墓を買った時点でその規約に従うということを了承したと見なされるからです。
しかしながらその規約には、契約や解約、運営方法などに関する取り決めがなされるのが通例であり、石材店については、どの石材店を使いなさいという取り決めまでは書かれていません。
一般的には石材店が寺院での工事や施工などの仕事がある場合には寺院に御礼金を献上する仕組みになっていて、そういう繋がりがあるからこそ、他の業者を入れたがらないのです。
絶対に諦めない事
石材店を指定しない寺院もありますが、昔からの繋がりで指定している寺院は多く、石材店にとってみれば、指定されていて他の業者が入ることが無ければ、要するに競争がありませんので、高い見積になる傾向があります。
墓じまいはそのお墓にとって最後の仕事になってしまいますので、場合によってはとんでもない金額を要求されることもあり、注意が必要です。
しかし、絶対に諦めないでください。指定石材店があって見積金額に納得いかない場合には、ご相談くださいませ。
まだまだあります墓じまいに関する質疑応答