理想のお墓とは

昭和初期或いはそれ以前の地方における簡単なお墓としては、穴を掘って埋葬したその上に小さな自然石か花立、線香立の石を置く程度でした。

埋葬する時に掘った土を被せても、人を入れた分だけ土が盛り上がりますので、土饅頭と言いますか、土の山が出来てその上に目印程度に石を置けば誰も踏みつけて歩く人は居ませんので、粗末になることなく安心して自然に還ることが出来ます。

万一お参りする人がいなくなって荒れ果てたにしても墓じまいをする必要も無く、元の自然に還るという、このような姿こそ理想のお墓かもしれません。

土に還る、自然に還ることは私達の生き物としての使命であり、課題です、古の姿から学ぶ必要があります。