納骨室とは

お墓の中の遺骨

お墓の中にはカロートと言われる納骨室があり、遺骨を入れた骨壺を納めるようになっていますが、一般的にお墓が大きくなれば納骨室が広く、お墓が小さい場合には納骨室は小さいのが通例です。

納骨室の広さ

墓じまいの手順載の説明イラスト

一般的な墓地の納骨室の広さは畳半畳程度で、家族向けとしては骨壺が10個程度入り、夫婦向けでしたら骨壺が2~3個程度入るようになっています。

家族構成が多くて1軒の家に3世代が住んでいるような家でのお墓は納骨室が充分に余裕のあるように作る必要があります。

納骨室を広げる方法

納骨室が骨壺で一杯になった時には、納骨室を広げればよいと思われますが、お墓を支える基礎部分の作り直しですから、簡単な工事ではありません。

また上下2層になっている構造を3層にするにしても基礎部分の大掛かりな工事が必要になりますし、納骨室の深さが深くなれば納骨する時の体制が困難になってしまいます。

費用的にもお墓の作り直しと同じ程度の費用が掛かりますので、納骨室を広げるという工事はあまり現実的ではありません。

もし納骨室を広げたにしても何時かは一杯になることに変わりは無いのです。

お墓は先祖代々の亡き人が入るものですから、自分の代で引き継いだ時にはもう既にお墓の中が一杯になっていたなんていうこともよくある話で、今の時代のお墓のようにコンクリートの納骨室に遺骨の入った陶器の骨壺を次々と入れていく方法では、いつかはかならず一杯になってしまいます。

お墓の買い替え

お墓の契約のイラスト

さてお墓の納骨室が骨壺で一杯になってしまったら、金銭的に余裕のある場合には、大きな墓に買い換えるのもよいでしょう。

こういった場合に現在あるお墓は墓じまいに該当しますが、今のお墓を解約、撤去して新しいお墓に移るという意味で改葬になります。

なるべくお金をかけない方法

納得のイラスト

お金をかけずに一番簡単な方法は骨壷の中のお骨だけを納骨室に入れてしまうことです。

東北地方ではお墓の中に遺骨を撒くことを散骨ということがあります。

お骨が混ざってしまうのには抵抗を感じる場合は、布袋に入れるとよいでしょう。

骨壷に入った状態で納骨することが自然だと思う方は、骨壷を小さくするしかありませんので、粉骨すれば容量が少なくなり、小さな骨壷で納骨できますので検討してみてください。

お墓の中に納骨されていた遺骨を粉骨するには乾燥する必要があります。

関東地方では普通の7寸サイズの骨壷が、4寸か5寸サイズになりますので、納骨室に余裕が出来ます。粉骨するのに特別な許可や申請は必要ありません。


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