節度について

節度のイラスト 散骨

節度とは

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節度とは行き過ぎの無い適当な程度のことです。

散骨と節度

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法務省が従来のお墓を利用出来ない、或いは利用したくない人達の葬送の手段として広く行われるようになった散骨に対して「節度をもって葬送の一つとして行われる限りは問題はない」という見解を出していますが、この場合の「節度」とは社会の常識或いは良識としてという意味合いになります。

社会の常識或いは良識とは

  • 他人に迷惑を掛けない
  • 他人に不快な思いをさせない
  • 環境を汚さない
  • 法律に違反しない

社会生活を営む上で自主的に守ることです。

ルールとマナー

ルールのイラスト

我が国では散骨についての法律がありませんし、そもそも散骨自体が合法か違法かの指標もありませんが、散骨に関する法律で書いているように、東京都の「散骨に関する条例」の中で散骨を行うときに留意することについての記載が参考になります。

散骨をするときに留意することは何かありますか(東京都 散骨に関する条例)


海や川での散骨では、水産物などへの風評被害が生じるおそれがあります。また、山での散骨では、土地所有者や近隣の人とのトラブルが生じた例、撒かれた骨を目にした人からの苦情や農産物への風評被害のおそれがあります。
こうしたトラブルが生じないよう、人々の宗教的感情に十分に配慮することが必要です。


散骨の基本は人と自然に対する配慮

千葉市若葉区の写真

海や山で散骨する時の守るべき基本は人と自然に対する配慮です。

散骨が葬送の儀であり故人を送る厳粛な葬送の儀式の時に人様に迷惑を掛けるような事があってはいけませんし、自然を汚したり破壊したりするようなことは慎むべきです。

私達は地球上の生命の一員であり、全ての生命が死して自然に還っていることを思えば、何も残さないと言う散骨は生命としての当然の最期の姿であり、私達人間だけが死後に自分の生きた証を残そうとしているのは欲望のなせることなのです。

本当に自然の事を思うのなら死して名にも残さないという選択肢を選ぶことが出来る人はとても素晴らしい人なのです。