八柱霊園とは
八柱霊園は千葉県松戸市にある都立の霊園で、昭和10年7月1日開園で、創設より90周年ということになります。
昭和100年
2025年は昭和天皇が即位された昭和元年(1926年)から数えて100年目になる年ですが、100歳を超える高齢者が増えていく中でも令和の時代にあって一年過ぎゆく度に明治時代生まれの人が居なくなり、次に大正時代生まれの人が居なくなるというのが時代の流れなのです。
昭和の初期に生まれた人は若い時に戦争を体験し、苦しい時代を乗り越えてきた人達ですが、戦後はそういう人達の努力によって急速な発展を遂げて豊かな国となり、平成の時代は戦争の無い平和な時代でしたが、令和になって世界中の戦争や紛争の影響が私達の日常を脅かすようになってきました。
昭和初期に生まれた人達にとって家もお墓も継承するものであり、は大きい程良いという価値観の元で、昭和10年に八柱開園が開園した当時にお墓を購入した人達は、霊園の土地事情も豊かであったことから比較的大きいお墓を購入していました。
八柱霊園は90周年
昭和10年と言えば国産自動車の第一号となるダットサンが発売、築地市場開場、株式会社大阪野球倶楽部(後の阪神タイガース)などの出来事があった年で社会情勢はまだ不安定な時代の中で7月1日に緑豊かな都市型の霊園として千葉県葛飾郡八柱村に八柱霊園が開園されました。
開園当時の東京は東京市であり、八柱霊園は東京では「霊園」の名が付く最初の施設としての開園だったのです。
都立霊園としての人気
八柱霊園は都立霊園ですから契約料金も年間管理費も民間の霊園と比較して安く、廃業するような危険性が無いために安定して利用されています。
元々都市部での墓地不足の対策として作られた霊園ですから東京ドーム約20個分の広さと約7万5千人の一般墓地使用者に対して約31万体の遺骨が眠っていて、墓地の新規募集はありませんが、墓じまいでの返還墓地は分割化されて区画を増やし、年3回の申し込みがありますが抽選となり、依然として競争率の高い状態が続いています。
人気の理由は
- 契約時や解約時にトラブルが無い
- 廃業することが無い
- 利用料金が安い
- 手入れが行き届いている
- 管理事務所の対応が良い
など、公営の霊園だからこその安心感があるのです。
無縁墓地が増えている
八柱霊園が開園90年を迎えたということは、開園当初に契約した人は居ないであろうことが容易に想像出来ますし、一般的には2代目か3代目の人が継承しているはずなのですが、実際は継承者が居なくなった墓地が増え続けているのです。
霊園管理事務所では墓地の使用者が死亡したなどの理由で墓地の年間使用料が支払われなくなった場合には、その家族や縁故者に連絡をして継承をお願いするのですが、近年では継承者が居なくなってお一人様の所帯になってからの孤独死などが増えて、継承者不在、或いは継承者が居ても継承を拒否することで墓地が無縁になってしまう事例が多発しているのです。
そのような場合には墓地内に警告の立て札を立てて縁故者に知らせ、それでも名乗り出ることが無い場合には強制撤去されてしまうことになります。
強制撤去という結果に対しては仕方のない事なのですが、お墓の中の御先祖様にとっては永遠に悲しむべき事態になってしまいますので、そのようにならない為にも後継者が居ないことが分かっている人は早めに墓じまいすることをおすすめいたします。
八柱霊園には合葬墓があって、一般墓地を墓じまいした場合には合葬墓が無料で利用出来ますので、是非とも利用したいところです。
おすすめ記事は…八柱霊園の合葬墓を利用しよう
NPO法人代表がお答えします…墓じまいの無料相談
墓じまいの見積り…墓じまいの無料見積り