マンション暮らし
都会では一軒家よりもマンション暮らしの人の方が多く、家を持つと言う価値観が変わりつつあります。
マンション化率が増えている
都会或いは都会の近郊でのマンション暮らしの人は意外と多いもので、都心に近い所などは世帯数に占める分譲マンション戸数の割合を示すマンション化率が8割を超える区もあり、東京都心に近い千代田区のマンション比率は2014年で86.18%という高い比率になっています。
都心近くではほとんどの人が持ち家では無くてマンションに住んでいるということなのです。
都会では地価が高いために実際問題として一軒家を持つという事が不可能に近く、高層マンションのように土地空間を有効活用して一つの土地を共有することで多くの人が都会暮らしをすることが出来るのです。
マンションが選ばれる理由
戸建ての一軒家は隣近所の騒音や振動などを気にすることなく快適に過ごせますが、歳を重ねてきますと車の運転が出来なくなったり庭の手入れや家の管理が出来なくなってきて、戸建ての暮らしが苦痛になってきます。
その点駅近のマンションは大人気で、家の管理から解放されて買い物や病院にも歩いて行けますので、家の管理から解放されて実に快適な生活が出来るのです。
マンション暮らしとお墓
そんなマンション暮らしで苦労して手に入れたお墓も若い時には電車とバスを使っての墓参りも苦ではなかったけれど、さすがに歳を取ってきますと出かけるのが大変になってきます。
更に子供が居ても遠方に住んでいるためにお墓の事は頼めないとなりますと、お墓の存在が苦痛の種になってしまいます。
そもそもお墓というものは、継いでいくべき家があって、そこに子々孫々住み続けることで機能するものであって、所詮マンション暮らしの人が無理をしてお墓を買ったところで子々孫々ということは不可能なのです。
マンション暮らしにお墓は不要
墓じまいという言葉が流行語のようになってしまいましたが、やむを得ない事態での墓じまいは仕方のないことですが、やがては墓じまいすることが見えているお墓は最初から作らない方がよいのです。
人生80年の時代に突入していますが、家も車もある程度の年数使えばそれで良しと思えばお墓にしてもある程度の期間使えば役に立ったと言えるかもしれません。
しかし家は壊して更地にすれば済むことですし、車でしたら売ったり廃車にすればよいのですが、お墓は更地にするだけでは無くて、中のご先祖様をどうするかという大切な問題を解決しなければいけないのです。
お墓は処分すれば済むことですが、ご先祖の遺骨は処分するものではありません。
たとえ快適なマンション暮らしであっても、いつかは必ずお迎えが来て、大切な我が家も片付けられる運命にあります。