彼岸花

お墓の近くに彼岸花がちょうど咲いていました、彼岸より少し遅れての開花ですがこの彼岸花、別名曼殊沙華(まんじゅしゃげ)とも言いますが、これは元々インドのサンスクリット語で天界に咲く花の事で、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。

球根に毒があり、土葬の墓をモグラや野ネズミから守るために墓地の周りに植えられたことから、「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」のような呼び方をされることもあります。

葉が無い状態ですっと伸びて毒々しい程の赤い花を咲かせる彼岸花ですが、土葬も無くなり、その本来の役目は終えましたが、一度植えたら少しずつ増えて毎年咲くので荒れ果てたお墓にも、そして墓じまいした更地にも咲いている風景は侘しささえ感じます。