料金が1万円前後の激安粉骨は依頼してもちゃんと粉になって戻ってきますので、安い方がよろしいということで何の問題もなさそうですが、確かに粉になりさえすればどこでも良いという方には良いことかもしれません。
電動の粉砕機を使っていますので、安くしてたくさん仕事が入れば大丈夫ですよ、ちゃんと真心込めてしていますので、とは業者の言い分です。
しかし電動の粉砕機で粉骨することはいけません、本来は長い時間を掛けて自然に還るべき遺骨ですから、長い時間を掛けることが出来ないのなら、手作業で丁寧に行うべきなのです。
牛や馬のための飼料の粉砕ではありません、少なくとも亡き人の遺骨であり、自然にお還しするための粉骨であるということを考えれば分かるはずです。
亡き人を送るということを真面目に考えれば当然のことが行われていないのが現実であり、儀式無しで機械で粉骨すれば間違いなく無縁仏、亡き人は迷います。
これは亡き人の立場に立ったら分かることです。
僧侶の立場として粉骨供養を実践し、NPO法人としての粉骨供養も実践していますが、私としては当たり前のことですが、世の中何か間違っています。