無縁仏が増えている

亡き人を無縁仏にしてはいけない

今の時代後継者が居ない人が増え続けていますので、管理の出来ないお墓も増えていて、それに伴って無縁仏も増え続けています。

お墓は先祖が勝手に作った物

今時の若い人はお墓について「先祖や親が勝手に作ったもの」という独特の考え方を持っている人が多く、勝手に作った物だから自分に押し付けられる筋合いは無いという理屈なのです。

今の時代は自由主義、個人主義で、個々の自由のためには家や家族の枠組みが不要であり、たとえ夫婦であっても個々を重んじるために夫婦別姓を名乗り、家や家族のしがらみにとらわれたくないという考え方が増えてきました。

家というものが継ぐべきものではないのであれば、お墓も当然継ぐべきものではないのです。

先祖と私は無関係

自分の先祖が居るということは分かっているけれども、別に何にもするような必要が無く、自分の人生が楽しくて幸せであればそれで良いという考え方も確かにあります。

宗教を信じない人にとってみれば、法事やお墓参りなどしなくても普通に生きていられるじゃないかと感じる訳で、お墓など無用の長物であり、自分が死んだ時には散骨してもらうから、先祖もお墓も関係ないということなのです。

無縁仏を作り出す散骨業者

悪徳散骨業者のイラスト

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散骨という葬送が広く受け入れられるようになってきた途端に、雨後の筍の如く散骨業者が増えはじめ、葬送の基本など全く無縁の業者も続々と参入したことから、葬送の儀式など全く無い、遺骨を捨てる散骨を行っている業者が見受けられても、それを取り締まる規則や法律はなく、許認可制ではないことから激安散骨を謳う無謀な業者によって次々と無縁仏が作り出されている現実があります。

では激安散骨を利用すれば亡き人が無縁仏になることを書きましたが、粉骨業界も全く同じで、激安粉骨を利用すれば確実に亡き人は迷ってしまい、無縁仏になってしまいます。

それは何故かと言いますと、機械の中に遺骨を入れて蓋をしてスイッチを入れるだけの事でしたら、牛や豚の飼料の粉砕作業と何ら変わりはないからです。

皆が馬鹿げた同じことをしているものですから、価格比較を行う更に馬鹿げた業者も居て、皆で寄ってたかって死者を食い物にして、お金を得た後は捨ててしまい、無縁仏にしてしまう、このようなことに騙されては絶対にいけません。

供養無き散骨は散骨ではない!散骨供養が大切です。

供養無き粉骨は粉骨では無い!粉骨供養が大切です。

私はNPO法人の代表ですが、僧侶でもあり、僧侶の立場としてあまりにもひどい散骨粉骨業界に対して、皆さんがどうか騙されないようにと発信しているのです。

これは迷える亡き人達の魂の叫びでもあり、永遠の苦しみだけは避けなければいけません。

高野山真言宗やすらか庵でも散骨供養粉骨供養の大切さを発信しております。