寺院に相談
寺院に何かしらの相談に行くことは、誰でもそうですが、あまり気が進まないもので、それは対等な立場での相談ということではなくて、一方的に説教されるのではないかという恐怖感からきているものだと思います。
墓じまいや離檀の相談
墓じまいや離檀の相談なんて、寺院から離れるということですから、相手から何を言われるかと戦々恐々で出かけることになってしまいます。
寺院の住職は社会的に指導者的な立場であったりしますので、中々人の話を聞いてくれるような人は少ないのですが、人の話を全く聞かないと言う住職もいて、大抵そういう場合には、周りの人から恐れられていることが多く、あまり近づきたくないのが本音です。
しかし、皆から怖がられている住職であっても、行って話をしてみると、とても良い人であったりしますので、あまり先入観を持たずに行くのがよろしいかと思います。
最近では少子高齢化や核家族化の波が確実に押し寄せて来て、後継者が居ない人が増え続けているような社会的な背景がありますので、寺院としてもこういった相談は実際数多く受けているのです。
誠心誠意話をすれば案外話を分かってくれるものです。
相談に行く時の心掛け
お寺に相談に行くのに、鉄則というものがありまして、それは
予め相談の予約を電話で入れておくこと
お寺さんにも準備の都合や、仕事の都合がありますので、それを無視していきなり行ったり、或いは電話だけで済ませてしまうことは良くありません。相手の都合を考慮して出かけるようにしましょう。
お供えを持って行くこと
お寺に上がらせて頂く時には必ず御供え物が必要です。これは住職に対してということではなくて、「御本尊様にお供え下さい」と言って手渡すものです。これがあると無いのとでは、相談の結果にも影響します。
会いに行くのは御本尊である
また、お寺さんに対して筋の通ったことを言おうと思ったら、住職個人に対して相談しているのではなくて、お寺の御本尊のご意向を聞きに来た、というぐらいの心づもりがあれば、上出来です。会いたくない住職に無理に会いに行くというよりは、御本尊に会いに行くというのが正解です。そこにいる住職はたまたま今の時代に、御本尊様のお仕えとして住職をしているだけなのです。
気遣いと言いますか、心遣い、これが無くて話がうまくいかないという方がおられますが、最初の出だしからいきなり失礼だったりすることもあり、相手からそういう人だと思われたら、もう取り返しがつかないことがあるのです。