清めの塩とは
清めの塩とは葬儀に参列後、自宅に入る前に体に振りかける塩のことで、死の穢れを払う目的があり、葬儀の会葬礼状と共に渡されることがあります。
清めの塩の由来
我が国古来の神道は死を穢れと見做しているので、身内の者が亡くなった場合には神棚に半紙を貼るなどして神を死の空間から遠ざけ、家の玄関には喪中の札を貼って家の者が喪に服するようにします。
人の死が穢れであり、その穢れは他の人に移ることもあれば洗い流すことも出来るので、塩は水よりも穢れを払う効果が大きいのです。
また玄関に盛り塩をするのは魔を寄せ付けないという意味があり、塩には穢れを払い、魔を寄せ付けないという両方の効果があるのです。
清めの塩の使い方
御清めの塩の正しい使い方は
- 最初に手を洗い、水で手を清めます
- 玄関に入る前に服の上から振りかけること
- 一つまみの塩を指でつまみ胸元・背中・足元の順番に掛け、手で祓います
- 落ちた塩を踏んでから家に入ります
残った塩は料理には使わずに捨てますので、残らないように使います。
清めの塩、葬儀以外の使い方
清めの塩に使う塩は専用の塩が販売されていますが、普通の料理用の塩でも構いません。
但し料理用の塩とは最初から分けて使い、くれぐれも葬儀から帰ってきた人に対して食卓から持ってきた食卓塩を振りかけるようなことはしないようにしましょう。
家の敷地の中で動物が死んでいた時には片付けた後に清めの塩を撒きます。
家の玄関に盛り塩として、家の周囲に魔除けとして撒きます。
御札や御守りを郵送でお還しするような場合に少しだけ振りかける人も居られます。
