我が国で昨年一年間に生まれた子供の数は68万6千人あまりで初めて70万人を切ったというニュースが流れましたが、これは我が国にとって深刻な事態であり、人口の減少に歯止めがかからなくなっているのです。
この結果をみれば、政府の少子化対策としてのこども家庭庁に対する7.3兆円にも及ぶ予算も効果が表れていません。
少子化によって我が国には様々な悪影響が出ることが懸念され
- 年金制度が破綻する
- 国力の低下
- 国際競争力の低下
- 地方自治の破綻
- 労働力の不足
などの問題は人口が少なくなれば当然の結果として現れるものであり、国の運営に支障が出るものばかりなので、少子化対策と銘打って様々な対策をしているにも関わらず人口が減っているのは、根本的な対策が打たれていないからなのです。
これまでの人口が増え続けるという楽観的な考えから脱却できていないこと、そして今はまだ大丈夫、次の世代のことは次の世代が対応すべきという生ぬるい考えが底辺にあるのではないでしょうか。
これから先起こるであろう問題に対応するよりは、今の問題に対応するのに手一杯なのです。
しかしこの先人口が減り続けて皆が困るのが目に見えているだけに、早くから対策するのが政治の役割なのですから、思い切った少子化対策が望まれます。
現在増え続けている家じまい、墓じまいにしても人口の減少、少子高齢化、核家族化の問題が深く関わっています。
お墓は本来、子孫長久を願う先祖達の安住の場所ですから、人口が減って後継者の居ない人達が増えるにつれて墓じまいの件数も増えていくのです。