故人の遺言に自分の骨は捨ててくれと書いてあった
世の中には全くこだわりの無い方がおられて、遺言書に「葬式はするな」とか「骨は捨ててくれ」なんて書いてあることがありますが、お葬式はしなくて済みますが、遺骨を捨ててくることは実際には出来ません。
死体遺棄になる可能性
火葬が済んで骨壺の中に納められた焼骨をそのまま公園などに撒けば間違いなく死体遺棄の疑いで警察に通報されます。
死体遺棄とは火葬されていない死体はもちろんのことですが、火葬された焼骨を捨てることも死体遺棄になるのです。
ですから「遺骨を捨ててくれ」との故人の遺言の通りに実行したら犯罪行為になってしまいますので、気を付けましょう。
散骨とは
散骨は故人の焼骨を粉骨して葬送の儀として自然の中に散布することですから、
が必要であり、葬送の儀を伴う散骨であれば遺骨を捨てることにはなりません。
「遺骨を捨ててくれ」とは故人様の生前のこだわりの無い、おおらかなお人柄を感じてしまいますが、遺骨をそのままの形で捨ててくるのは問題がありますから、やめておきましょう。
故人様の遺言に近いことをしようと思ったら身内の方だけで、底抜けに明るく散骨して差し上げることです。
散骨にはルールとマナーがありますので、必ず守ってください。
「いってらっしゃい」の掛け声と共に思いっきり投げると故人様もきっと喜んでくれるでしょう。
まだまだたくさんの散骨に関する質疑応答があります