喉仏とは

私達の体の中には喉仏が二つあることをご存知ですか

  • 喉頭隆起 … 首の前方にある甲状軟骨による突起のこと
  • 軸椎 – 首の背骨を構成する骨のこと

喉の真ん中にある喉仏とは

喉仏の場所

私達の首にある喉仏は一般的には喉の中ほどにある突起のことで、唾を呑み込んだ時などに「ごっくん」と一緒に動く部分で、女の人に比べて男の人の方が喉仏がより出っ張っていますが、火葬場で遺骨を収骨する時に説明してくれる喉仏とは、このことなのでしょうか。

実はどちらも喉仏なのですが、唾を呑み込んだ時などに「ごっくん」と一緒に動く喉仏は、実は喉頭隆起という軟骨のことで、軟骨が動いているのであって、火葬場で火葬されると軟骨は灰になってしまい、骨として残ることはありません。

火葬場で収骨の時に職員の方が亡き人の喉仏を「立派な喉仏ですね、綺麗に残りました」と言われ、確かにあの人の喉仏は大きかったよね、などと話をしている方が居られますが、これは間違いです。

火葬場で説明してくれる喉仏

第二頸椎

亡き人の火葬が終わって火葬場で収骨時に「喉仏」と説明される骨は、首の骨(頸椎)の上から2番目の骨のことで、こちらは骨ですから、形として残ります。

そして骨壺の中に入れる時は喉仏は一番最後になり、上の方の真ん中に置いて、その上に頭蓋骨を被せます。

骨壺の中の喉仏の位置

後になって骨壺の蓋を開けて喉仏を探す人が居られますが、この喉仏を置く位置は全国共通のようです。

たまに喉仏が綺麗に残らないことがあり、それは骨粗しょう症で骨が脆くなってしまった人、病気の期間が長く、薬漬けだった人などは喉仏が有ったのでしょうけれど、崩れてしまって分からなくなってしまうことがよくありますので、必ずしも絶対に残るという骨ではありません。

私達の首を支える頸椎の2番目を喉仏と言いますが、

一番上の第1頸椎でも良さそうな気がするのですが、何で2番目なのかというと、形が仏に似ているからです。

第一頸椎と第二頸椎

喉仏の形の特徴は

喉仏の形の特徴

喉仏には老若男女に関係なく共通して典型的な特徴があります

  1. 輪になった形で中が空洞になっていること
  2. 丸い突起があること
  3. 平らな突起があること

の3点です。喉仏を探すにはまず「輪になった中が空洞の骨」を探すことです。もしかしたら割れているかもしれませんが、割れていても輪であった骨が割れたということで考えますと、カーブを描いているはずです。

喉仏だけは明らかに他の骨とは違う形をしています。

喉仏を大事にする理由

喉仏の形

私達の身体を支える骨は約200個だそうで、火葬後にはその200個あまりの骨を骨壺に入れて持ち帰るのですが、数ある骨の中でも胎児な骨を一つだけ選ぶとしたらそれは「喉仏」なのです。

それはお釈迦様が座禅を組んで座っている姿に似ているからなのです。

ちょうど衣を着けたお釈迦様が座禅を組んで手を合わせているように見えるのですから、仏像みたいなもので、私達の体の中にも仏が居たということで大変に喜ばしいことなのです。

火葬場での喉仏談義

火葬場での収骨

亡き人の火葬が済んで収骨の時に、喉仏は日本全国のどの斎場でも職員の方が説明してくれますが、それは皆が喉仏に対して関心を持っている証であります。

場合によっては生前中の行いが良かったから喉仏が綺麗に残ったとか、悪いことばかりしていたから喉仏が崩れていたとか、病気が長かったから喉仏に色が付いている、などの喉仏談義が始まるのですが、これはある意味人の体の中に仏が居て、火葬後に残った仏の姿形で占いをしているようなものですが、あまり変な事を言われないように日頃から気を付けたいもので御座います。

1つだけ残すとしたら喉仏

お遺骨の中で形のあるものをただ一つ残すとしたら、それは喉仏です。

故人の信仰のあった本山に納骨する場合にも喉仏を一つだけ骨壺に入れて持って行きます。

仏に救ってもらうのですから、体の中にあった仏を持って行くのが一番良い方法です。

故人の遺骨は全部散骨するけれど、喉仏だけ残して手元供養品に入れてお祀りするという人もたくさんおられます。

分骨して別の所に納骨する場合には、大切な場所に納骨する場合には喉仏を納骨してもらい、それほど重要ではない場所に納骨する場合には喉仏以外の骨を納骨してもらいます。

ペットの喉仏は

最近ではペットも家族の一員であり、とても大切にされていますので、昔のように保健所に引き取ってもらったりゴミと一緒に焼いてもらったりするようなことは少なくなり、今ではペット火葬場や移動火葬者などがありますので、火葬してもらって骨は骨壺にいれて大切にお祀りしているのです。

ところで火葬している業者でも知らない事があるのですが、ペットにも喉仏があります。

基本的に人の喉仏と特徴はほぼ同じで中に空洞があり、全体的に細長く、平らな突起があります。

どんなペットにも必ず喉仏はあり、大型犬や猫、ウサギはもちろんのこと、フェレット、ハリネズミ、ハムスターにもあります。

犬やネコの喉仏

ペットの喉仏

イヌやネコの喉仏は人の喉仏と比べて縦に細長いのが特徴です、首が長い犬は喉仏も縦長になっていて、首の短い動物は短くて横長になっています。

 ウサギの喉仏

ウサギの喉仏

ウサギの喉仏も少し縦長になっていて、犬や猫よりも小さいです。

骨壺の中の喉仏の探し方

骨壺の中の喉仏はすぐに見つかるはずですが、時には無い時もあります。

通常の探し方

骨壺の中の喉仏の位置

骨壺の中から喉仏をさがす時には綺麗な使い捨てのお箸を準備して下さい。

そして合掌一礼して蓋を開けて蓋はひっくり返したまま骨壺の横に置きます。

骨壺の真ん中の上部の頭蓋骨を箸でつまんで隣に置いた骨壺の蓋に置きます。

いくつかの頭蓋骨を取り除けば真ん中に喉仏があるはずです。

頭蓋骨の下に無い時

頭蓋骨を取り除いて探してみたけれど分からなかった時には大きなトレイか新聞紙の上に全部出してからゆっくり時間を掛けて探してみましょう。

割れている時

喉仏が割れている、断片になっていることがありますが、骨が脆い方の場合に崩れてしまい、断片になってしまっているのです。

たとえ断片になっていても骨壺の中の喉仏を置く位置は変わりませんので、骨壺の蓋を開けた中央上部付近を徹底的に探してみて下さい。

骨壺を持ち帰る時の振動などで少しだけですが下の方に移動していることがあります。

このような時には喉仏の形を良く知っている人でしたら分かりますが、初めての方が探すのは困難なことですが、喉仏の形をしっかりと頭の中に叩き込んでから探してみれば必ず見つかります。

ボロボロになってしまった時

稀にではありますが、重度の骨粗しょう症なとで骨がスカスカになっていることがあり、こういう方の骨は収骨している時にでも崩れてしまいますし、全部骨壺に入れても量が少なくて軽いことが特徴です。

火葬場の方が喉仏に付いて説明しなかったような場合は喉仏がボロボロになってしまっているようなことがあります。

勘違い

火葬後の収骨では分骨用として小さな骨壺に喉仏を入れたという事実をすっかり忘れてしまった時には当然喉仏は無い訳ですが、墓じまいなどでかなり古い方の遺骨を取り出した時に喉仏が無いような時には分骨して納骨したような可能性があります。

喉仏の代わりの骨は

喉仏が無かった時に喉仏の代わりの骨を何にしようかと困ったら「歯」の骨にしましょう。

歯の骨は骨壺の蓋を開けて頭蓋骨を取り除いたその下位に上あごと下あごの骨が入っているはずです、その顎に付いていることが多いですから、引っ張れば外れます。

その下ぐらいの所に落ちていることもありますが、歯の骨は私達が鏡で見た通りの形をしていますので、必ず分かると思います。

歯の骨も必ず残っていますし、歯の骨は身体全体の骨の中でも唯一、見ることが出来た骨であり、何となくでも故人の姿が偲べるかもしれません。

NPO法人やすらか庵で粉骨すれば、喉仏や歯などを残したり、どんなご要望にもお応え出来ます。

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喉仏の残し方

喉仏は昔から特別な骨として扱ってきましたので、残すことを考えているのなら一つだけあれば良いかもしれません。

火葬後の焼骨から喉仏を取り出して分骨用に壷に入れ、信仰する寺院の本山に納骨することを希望されておられる方もたくさん居られますし、分骨として喉仏をお墓に納骨した残りを散骨ということもあります。

私が運営している高野山真言宗やすらか庵でも高野山奥の院納骨を受け付けています。

但しいくら立派な喉仏であったにしても、観賞用として飾るようなものではありませんので、どちらかと言えば最も大切な部分という意味合いが大きいのです。

無利用のメモリアル品

喉仏は粉骨すればスプーン一杯程度になりますので、メモリアル品に入れて保管したりお祀りされることが多く、常に身近に感じていられるので寂しい思いをしなくて済むというメリットがあります。

喉仏供養

遺骨は喉仏だけ残して大切にお祀りすればお墓は要らないですし、お墓がある人以上に大切に出来る喉仏供養というメニューがあります。

4万円の料金で喉仏をメモリアルに入れてお渡しし、残りの遺骨は自然葬供養するというメニューです。

後継者が居ない人、お墓を持てない人向けのメニューで、散骨したというよりは、遺骨を少し残したというイメージが強いメニューです。

喉仏を残す入れ物

喉仏をそのままの形で残したいという場合の入れ物は、直径が5~6センチある密閉式の缶や小タッパ、ビンなどで構いません。

体格の良い男の人でしたらもう少し大きめの容器が必要かもしれません。

骨壺に入れる場合には胴体と蓋の間をビニールテープでふさいでおけば湿気が入りません。

喉仏は綿かティッシュなどで包んでから入れましょう、そうすれば持って移動する時にも壊れることがありません。