彼岸とは

彼岸とは亡くなった人がこちらの世界の岸(此岸)から三途の川にかかる橋を渡りあちらの世界にたどり着いた時の岸のことで、亡き人は四十九日の期間を掛けて渡り切り、渡り切ってあの世の世界の岸を踏めばもう二度と戻って来れないことから、あの世の世界のことを彼岸と言うのです。

あの世の世界に行けば二度と戻って来れないのですが、戻って来れないという意味は、今までの肉体を伴って戻って来れないということです。

しかしながら私達はお墓に行けば亡き人に会えるのですが、これはどういうことかと言いますと、この世の世界からあの世の世界に行くためには肉体を捨ててあの世の世界に到達したのは亡き人の魂であって、魂だけでしたら自由に行き来出来るのですからお墓に戻って来ることが出来るのです。

私達は誰もが魂と肉体があって、亡くなる時に肉体を捨ててあの世の世界に旅立つのであって、捨ててしまった肉体は二度と戻りません。

あの世の世界は魂だけであり、私達の世界は魂と肉体があるのですから、考えようによってはこの世(此岸)はとても恵まれた環境にあるのです。

私達は生まれ変わり死に変わりを繰り返しています、生まれ変わるなら出来ればまた人間世界に生まれ変わりましょう、高野山真言宗やすらか庵のサイトではより良い生き方を説いています。