直葬とは
直葬とは葬儀をすることなく病院から直接火葬場、或いは遺体の仮安置所を経由して火葬場に向かうこと。
直葬と呼ばれる理由
直葬とは病院から直接に火葬場に向かうことから名付けられましたが、葬儀の無い形式の事で
- 病院の霊安室から火葬場
- 病院の霊安室から遺体の仮安置所経由で火葬場
- 自宅で葬儀無しに火葬場
- 警察の遺体安置所から火葬場
などのケースがあり、最近では新型コロナの罹患者であるために葬儀をすることが出来ずにやむを得ず直葬にするということも増えてきています。
直葬が増えている
我が国では直葬と言われる形式の葬送が確実に増えていますが、その理由として新型コロナの影響が挙げられます。
新型コロナが三年目に入っているにも関わらず未だ猛威を振るい続け、特に高齢者の感染が命取りになることから、葬儀や法事の少人数化と簡略化が進んでいるのです。
その他の理由として、
- 経済的な余裕がない
- 参加する人数が少ない
- 故人の遺言
- 葬儀に関する価値観
などが挙げられます。
直葬のメリット
直葬が増えているにはそれなりの理由があり
- 費用が安い
- 人の応対を気にすることがない
- 故人とゆっくり過ごすことが出来る
などが主な理由で、特に費用に関しては一般的な葬儀の費用に関して、第4回お葬式に関する全国調査(2020年)」によると、葬儀費用の平均は149万3,624円ということですから、直葬の場合には10~20万円なので、大きな差があるのです。
故人の財産が全く無かった、或いは借金が残っていたなどの理由で葬儀を行わない、直葬にするという方も意外と多いのです。
直葬のデメリット
直葬は葬儀の無いとてもシンプルなお別れになりますのでデメリットとしては
- 単純すぎた
- 親族から葬式もしないのかと言われた
- 故人が気の毒かもしれないと思う
- 成仏出来たか心配だ
- 物足りない
- もっと心温かく見送ってあげればよかった
などの後悔が意外と残っているものです。
葬儀の大切さ
仏式で行う葬儀とは亡き人をあの世の世界に迷うことなく導くための儀式であり、僧侶が行う引導作法とは、亡き人を仏門に入門させて戒名を授け、参列した人が皆で協力して亡き人の成仏を祈り願うのですから、亡き人の気持ちと参列した人の気持ちが共に満足出来る儀式なのです。
死後の世界というものは自分一人の力だけではどうにも出来ないものですから、そういう時に力強い僧侶の後押しがあれば心強いもので御座います。
引導作法というものは伊達にあるものではなくて、死後の世界の道標を示すものであるが故に、簡単で構わないから葬儀をしておきたいところです。
私で宜しければ葬儀にお伺いいたしますので、お申し付け下さいませ。
大切な人が亡くなった時に心強い僧侶が居るというだけで大いに救われるものなのです。
費用を安く抑えたい時には
直葬を行って故人の遺骨を骨壺に納めても、納骨の問題が残っています。
お墓が無い場合や、後継者が居ない場合には散骨、樹木葬、合葬墓などの選択肢が費用を安く抑えることが出来て遺骨の問題を解決することが出来ます。