先祖代々のお墓とは

先祖代々のお墓のイラスト

先祖代々のお墓とは代々続く家の先祖が埋葬或いは祀られた墓のことで、個別の墓が多数並ぶ或いは大きな一つの墓に多数の先祖の遺骨が埋葬されています。

私達の先祖は何時の時代から?

原始人のイラスト

今ここに私達が居るのは、日本の国が出来た時から或いはそれ以前に生きていた御先祖様が居たという事実がある訳で、遥か昔の時代から繋がれた命の糸をたどってみたら、誰の先祖も皆同じだったということになるのではないでしょうか。

人類の歴史で言いますと約500万年前には2本足歩行の猿人がアフリカから世界へ広がっていったが絶滅したようで、長い時の流れの中でアフリカ起源の原人、旧人、新人などが発生しては滅びることを繰り返しながらも命のバトンを繋いでいったようです。

私達日本人の直接の先祖は約1万6500年前からの縄文時代に始まりますが、その縄文人が何処から来たのかについては謎のままです。

旧石器時代には数多くの遺跡から既に人が居て狩猟生活をして活動していたことが分かりますが、酸性土壌の影響で人骨が溶けてしまい化石が出てこないので、私達の祖先であるかどうかは謎のままです。

沖縄で発見された港川人は約2万年から2万2千年前の旧石器時代の骨格化石で、日本人の祖先ではないかと言われてきたのですが、最新のDNA解析の結果、縄文人や弥生人の祖先ではないことが証明されています。

沖縄県石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡から見つかった旧石器時代の人骨が、全身骨格がほぼ残った人骨としては国内最古の約2万7千年前のものであることが分かり、19体以上の人骨が確認され、その中には2万年~1万年前の人骨のDNAが現在の私達日本人の7.6%が属するハプログループM7aであることが分かっています。

私達の遠い祖先は自然の厳しい環境の中で狩猟生活をしながら命のバトンを繋いだのです。

私達の先祖の数

私達一人一人の両親には更に両親が居て、その両親にもそれぞれ両親が居てというように計算していきますと、30代前の御先祖の総数は10億7374万1724人のご先祖が居ることになり、更に50代まで遡れば18兆150億人の御先祖が居るのですから、これは驚きの数字であります。

1世代を30年として30代では約1000年、50代では約1500年の時代の中での御先祖様の総数なのですが、元をたどれば誰の先祖も赤の他人であっても何処かで御先祖様が繋がっているということになってしまうのです。

家系図で分かる御先祖

家系図のイラスト

戸籍は役所に行けば調べることが出来ますが、現在の戸籍制度が始まったのが明治5年で開示されることは無く、実際に取得可能な戸籍は明治19年に作られた戸籍からですが、保存期限の80年は過ぎていますので、実際に調べられるかどうかは分かりません。

私達が普通に調べることが出来るのは5代前までの家系であるとされ、それでも明治時代頃の御先祖であり、先祖代々のお墓が残っていれば江戸時代頃までの御先祖が分かります。

先祖代々墓の墓じまい

お墓は心の故郷

それにしても江戸時代までのお墓が並ぶようなお墓でしたら先日墓じまいしたお墓では約30の墓石が並んでいましたので、その墓石の前にひざまずけば、多くの御先祖様が語り掛けてくるようでした。

多くの御先祖様が眠るお墓を終わらせることは心苦しいことですが、家系と言うものに必ず終わりが来ることは人間世界での定めであり、逆らうことが出来ないことなのてす。

その時が来たら御先祖様に感謝の気持ちを手向けつつ、ありがとうの気持ちで墓じまいをして綺麗にお片付けをすることが大切な事で、この世に残された者の務めは先に亡くなった人達のお片付けを綺麗にして差し上げることなのです。