お墓のカロートとは
カロートとはお墓の地下部分にある納骨室のことで、亡くなった人の焼骨或いは焼骨を入れた骨壺を納める場所のことです。
カロートの構造
カロートは重たい墓石の下にあるので大抵はコンクリートで作られた部屋になっていて、棚板をした2段或いは3段構造になっています。
棚板が無い構造のカロートもあります。
大きなお墓の場合にはカロートの中に石段があって人が降りていく部屋の構造になっていることもあります。
土葬はカロートが無い
カロートには、骨壺に入った遺骨を納骨しますので、お墓の地下部分になりますが、近代のお墓には普通に付属している設備です。
近年になって作られたお墓に関しては、納骨室が無いということはありませんが、土葬の頃に作られたお墓でしたら、納骨室がありません。遺体は1.5~2メートル位の深さに埋葬されていて、その上にお墓が建っているのです。
土葬が行われていたのは明治時代ぐらいまでで、都会に近ければ昭和の初期には火葬が行われ、大体昭和30年頃にはほとんど全ての場所で火葬に切り替わっています。
土葬のお墓の特徴
土葬のお墓はとてもシンプルで竿石と土台の石の2つで成り立っていることが多く、現代のお墓のように丈夫な作りではありません。
遺体を棺桶に入れた上で土中に埋葬するので土が陥没していくので、時々はお墓の修正をする必要があったのです。
土葬の墓じまい
土葬の場合の墓じまいでは、最初に墓石を全て撤去してから、遺骨が埋葬されている部分を掘削して遺骨を収集することになります。
遺骨収集
土葬の場合にはただひたすらに土を掘って遺骨が出て来たら丁寧に遺骨を集めるだけですが、実に大変な作業です。
土葬の遺骨は
火葬された焼骨は水分が抜けて縮むのに対して土葬の遺骨は意外と量が多いのが特徴です。
足の大腿骨1本だけでも現在使われている骨壺に入れようとしても入らない程の大きさなのです。
場合によっては40リットルのゴミ袋一杯位の量になることもあります。
散骨供養や樹木葬にする場合には遺骨の再火葬と粉骨が必要になります。
再火葬は最寄りの火葬場で行うことが出来ますが、埋葬許可証或いは埋葬証明書と依頼する本人が確認できる住民票などの書類が必要になります。
まだまだあります墓じまいに関する質疑応答