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寺院に相談
寺院に何かしらの相談に行くことは、誰でもそうですが、あまり気が進まないもので、それは対等な立場での相談ということではなくて、一方的に説教されるのではないかという恐怖感からきているものだと思います。
墓じまいや離檀の相談
墓じまいや離檀の相談なんて、寺院から離れるということですから、相手から何を言われるかと戦々恐々で出かけることになってしまいます。
寺院の住職は社会的に指導者的な立場であったりしますので、中々人の話を聞いてくれるような人は少ないのですが、人の話を全く聞かないと言う住職もいて、大抵そういう場合には、周りの人から恐れられていることが多く、あまり近づきたくないのが本音です。
しかし、皆から怖がられている住職であっても、行って話をしてみると、とても良い人であったりしますので、あまり先入観を持たずに行くのがよろしいかと思います。
最近では少子高齢化や核家族化の波が確実に押し寄せて来て、後継者が居ない人が増え続けているような社会的な背景がありますので、寺院としてもこういった相談は実際数多く受けているのです。
誠心誠意話をすれば案外話を分かってくれるものです。
人生相談
寺院というものは江戸時代は教育機関としての寺子屋として機能してしていたように、地域での子供の教育や困りごとの相談などに対応する役割を果たしていました。
今でも祈祷して子供の名付けや家相、方位方角、引越や棟上げの時期などを教えてくれる寺院には朝から大勢の人が訪れています。
困りごとに対して祈祷して教えてくれる所では祈祷料が決まっていますので、寺院の受付に聞いて下さい。
物知りな住職に人生相談するような時には1万円程度のお布施を包み、表書きは御布施、御礼と書きます。
相談に行く時の心掛け
寺院に相談に行く時には相手が僧侶であり、法務の合間に対応してくれるのですから、気を付けなければいけないことがあります。
予め相談の予約を電話で入れておくこと
お寺さんにも準備の都合や、仕事の都合がありますので、それを無視していきなり行ったり、或いは電話だけで済ませてしまうことは良くありません。相手の都合を考慮して出かけるようにしましょう。
お供えを持って行くこと
お寺に上がらせて頂く時には必ずお布施や御供え物が必要です。
これは住職に対してということではなくて、「御本尊様にお供え下さい」と言って手渡すものです。これがあると無いのとでは、相談の結果にも影響します。
お布施の場合には5千円から1万円程度包めば良いでしよう。
表書きは「御布施」か「御礼」です。
会いに行くのは御本尊である
また、お寺さんに対して筋の通ったことを言おうと思ったら、住職個人に対して相談しているのではなくて、お寺の御本尊のご意向を聞きに来た、というぐらいの心づもりがあれば上出来です。
会いたくない住職に無理に会いに行くというよりは、御本尊に会いに行くというのが正解です。
そこにいる住職はたまたま今の時代に、御本尊様のお仕えとして住職をしているだけなのです。
誠心誠意話をすれば必ず分かってくれるはずです。
聞きたいことは予めメモしておく
寺院に上がって住職を目の前にして緊張してしまって、何を聞きたいのかすっかり忘れてしまったでは、行った意味がありません。
聞きたいことがあれば予めメモしておいて、聞いたらメモするなりチェックするなりしておけば、聞き忘れがありません。
お布施の金額を聞くことは悪いことではありません。
聞かなかったばかりに、少ないといけないのでと、多めの金額を包むことになってしまいます。
墓前読経のお布施の金額も聞いておきましょう。
お布施の額が高いと思ったら、そのような金額は出せません、もう少し何とかして下さい、と正直に言いましょう。
特に墓じまいの時には指定石材店があるかどうか聞いておきましょう。
余計なことは言わない
離檀の相談に行って住職が言いもしないのに「離檀料は幾ら包めば良いですか」などの質問はする必要ありません。
余計なお金を支払うことになってしまいます。
何か必要なお支払いはありますでしょうか、と聞けば十分なのです。