お片付け

仏に仕える僧侶の仕事で最も大切な事は掃除だと言われ、特に禅宗では掃除を心の鍛錬と捉えて掃除が修行として実践しているのです。

掃除にはゴミを取り払って磨く掃除と片付ける掃除があり、片付けるという意味では私達は幼少の頃よりいろんな物を散らかしては片付けを繰り返し、主に自分が散らかした物に対してのお片付けなのですが、大人になってきますと人様のお片付けをしなければいけないようになってきます。

何か必要な物を取り出したら必ず片付けなければいけませんが、この片付けるという行為は特に男の人は苦手であり、自分のすることでは無いと思っている人が多く、上司が部下に押し付けたりするのです。

後継者が居ない場合の墓じまいもある意味お片付けであり、「何で私がしなければいけないのか」とか「親が勝手に作った墓だから私に関係ない」と思っている方も多く、特にお金が必要な事なので、神も仏もご先祖も無い、極めて迷惑な事だと思ってもいるのです。

しかし、これが亡き人の供養のためだからと何のためらいもなく喜んで出来る人は亡き人が味方をしてくれる訳で、使ったお金もいつの間にか戻って来るのです。

後ろ向きな発想は人間関係もお金も回りませんが、前向きな発想は人間関係もお金もうまく回るようになっているのです。