墓じまいの前にするべきこと

遺骨の改葬先

墓じまいはお墓を撤去して更地に戻すこととカロートの中の遺骨を取り出して改葬することですが、墓じまいをする前に遺骨の改葬先を決めておく必要があります。

改葬先とは

改葬

改葬先とは墓じまいするなどで現在あるお墓埋葬された遺骨を引越する時の引っ越し先のことです。

今あるお墓を墓じまいして更地にするのですから、墓石やコンクリートなどは撤去すれば良いのですが、お墓のカロートの中に安置されていた遺骨を何処に引越しないと墓じまいが終わらないのです。

今お墓のある霊園に合葬墓があるのなら、墓じまいして同じ霊園内の合葬墓に改葬すれば移動が少なくて楽ですし、もしお墓参りに行くのなら、また同じ霊園の合葬墓に行けば良いのです。

しかし遠方のお墓の墓じまいで遺骨を近隣の霊園に改葬したい場合には、墓じまいする前に改葬先を決めておかないと墓じまいの工事が出来ません。

墓じまいして改葬するには

遺骨の改葬のイラスト

墓じまいして改葬するにはまず改葬先を決めておく必要がありますので、墓じまいすることが決まったら、

  • 今のお墓に誰の遺骨があるのかを正確に把握する
  • 複数の遺骨がある場合には全部同じ場所に改葬するかどうか決めておく
  • 霊園管理者の台帳と実際に埋葬されている遺骨が一致するか確認する
  • 改葬先が遺骨を受け入れ可能かの確認
  • 改葬先を決める

これらのことを調べたり改葬先の霊園を調べて廻るようなことが必要ですから、結構な時間が掛かります。

後継者の居ない人が墓じまいをする時には、後継者不要でも契約できる合葬墓や樹木葬を探しましょう。

また散骨することを希望する場合には現在の霊園と役所に書類の書き方を聞いて、散骨業者受入れ証明書が必要なこともありますので、事前に調べておきましょう。

墓じまいはお墓を撤去してから次に、遺骨をどうするかという問題がありますので、この問題を解決することが重要な課題となります。

将来に負の遺産を残さないようにするためには後継者不要の散骨樹木葬合葬墓などが選択肢になってきます。