粉骨した遺骨
粉骨した遺骨は粉状になることでサラサラの粉末の状態になりますが、粒子が細かくなることでとても湿気を吸い易くなります。保管の状態が悪ければ、場合によってはカビが生えることもあります。
保管するのなら密閉で
遺骨を粉砕する目的として
などがありますが、粉骨してすぐに海に散骨する場合には水溶性袋に入れた状態のままで構いませんし、樹木葬に納骨する袋に入れた場合にも特別に密閉したり、上からビニール袋を掛けたりする必要はありません。
しかし自宅でそのまま保管するような場合には密閉しておく必要があります。
予定していた海の散骨が延期になったような場合には、水溶性の袋に入れたままの状態でお祀りしていますと、湿度の高い日には水溶性の袋が柔らかくなってしまい、持ち上げたら袋が破れてしまうこともありますので、水溶性袋の上にジッパー付きのビニール袋などを掛けてなるべく空気を抜いておけば安心です。
また粉骨した遺灰を小さめの骨壺に入れたような場合には、骨壺の胴体と蓋のすき間にビニールテープを1回りして巻くことにより密閉性が高くなります。
タッパーや容器に入れる場合には密閉性の高い容器に入れてください。
カビが生えてしまったら
遺骨や遺灰にカビが生えた状態はあまり見たことがありません。
焼骨にはカビが好む栄養分が少ないことに依ると思いますが、それでも万一カビが生えて手に負えない状態になってしまったら、再火葬するしか他に方法は無いと思います。
普通に乾燥した位ではカビの菌が死滅することはありませんが、再火葬すればその心配がありません。
但し再火葬するにしても粉状になっていますので、バーナーの炎で飛ばされないように工夫しながら再火葬する必要があります。
湿気対策を
粉骨した遺灰をサラサラの状態でなるべく長く保管したいのなら、真空パックなどに効果があります。
将来は海に散骨をと考えているのなら、やはりサラサラの状態で散骨した方が自然に還っていくのだなという感じがするものです。
散骨した時に固まってしまっていて、ボトンと石を投げたような感じの散骨は、あっという間に沈んで行きますので、撒いたというよりは、沈めたという感じになってしまいます。
ちょっとした気遣いで散骨が思い出深い良き葬送の儀になるのです。
まだまだあります粉骨に関する質疑応答