遺骨には霊があるのですか

遺骨と霊のイラスト

遺骨を納めた骨壷に「○○○○之霊」と書いてあることがありますが、遺骨は霊なのでしょうか、霊とは何でしょうか。

○○○○之霊とは

遺骨を納めた骨壷に「○○○○之霊」と書いてあれば遺骨そのものが霊であるかのように思えますが、これは故人様の遺骨を尊厳した表現であり、遺骨そのものは霊ではありません。

葬儀の時に作られた位牌には「○○○○之霊位」と書かれることが多いことから、骨壺にも同様のことが書かれるのは葬儀社が始めたサービスであり、「霊位」の「位」は「位牌」の「位」であり、○○○○さんの位牌であることを表しています。

骨壺に名前が書いてあればお墓に納骨した時に誰の遺骨か分かりやすいことから、透明のシールで作って骨壺に貼られた「○○○○之霊」のシールが普及したものと思われます。

霊とは

もし霊というものがあるとすれば、霊は既に故人が亡くなった時に体から離れています。

霊は私達の目には見えないものであり、神様仏様と同様に私達の眼に見えない存在なのです。

霊は魂とも言われ、私達の命が始まった時に胎内に入り、生きている間はずっと肉体と共にあって、死ぬと肉体から離れていきます。

私達の肉体は骨も含めて抜け殻のようなものであり、従って遺骨にも霊は付着していません。

故人の火葬を終えて焼骨を骨壺に納めて家に帰る時に位牌を持った人を先頭として、遺骨(骨壺)、遺影と続くのは故人の霊がまだ近くにあって位牌に憑いた状態で家まで導いていきます。

故人にとって位牌と骨壺と遺影があることによって、自分の事に間違いない事を確認した上で憑くと言われています。

四十九日が来たら遺骨はお墓に納骨し、本位牌を開眼供養しますので、霊は位牌やお墓に降りてくるようになります。

遺骨は故人様の体の中で最後に残されたものであり、粗末に扱うことはいけません。

霊は依り代と言いまして、位牌などには降りてきますが、開眼供養していないと降りてきません。


まだまだあります遺骨に関する質疑応答エンター