遺骨を骨壺に入れる
亡き人の身体を荼毘に付した後に焼骨を収骨する容器に陶器の骨壺が使われるのには理由があります。
火葬後の焼骨は熱い
火葬が済んだばかりの焼骨はまだとても熱くて、手で触れると火傷をするくらいの熱が残っていますが、火葬場では限られた数の火葬炉を有効に使うために充分に冷ますことなく収骨するためには陶器で出来た骨壺に納める方法が最も有効な方法なのです。
我が国ではどこの火葬場でも火葬施設の老朽化や火葬炉の不足などの問題が深刻で、火葬施設を新設するにも住民の反対で実現しなかったりする中で、火葬時間の短縮が施設の回転率を上げる唯一の方法となっています。
収骨が済んだ骨壺は手で持ってみると分かりますが、まだ温かいもので、故人が熱い火の中で荼毘に付されたのだなということが実感されるのです。
熱い焼骨を入れても燃えないように、そして手で持っても火傷をしないようにとの理由で陶器の骨壺に収骨されるのです。
保管のため
亡き人の火葬後の焼骨を骨壺に入れるのは、お墓の中に納骨して長期間の保管に耐えられるようにというもう一つの理由があります。
お墓のカロートの中は光が当たることなく湿度が高いうえに朝晩の温度差が激しいなどの過酷な環境にありますので、そういった場所にも耐えることが出来る陶器の骨壺が使われているのです。
遺骨の保管上の注意
火葬が済んだばかりの焼骨は水分がほとんどありませんので、粉骨したらサラサラの粉になります。
散骨を検討されているのでしたら、遺骨が湿気ないように気を付けて保管してください。
骨壺のまま自宅に保管する場合には、骨壺と胴体の隙間にビニールテープを巻いておけば密閉度が高くなり、長期間保管しても湿気ることがありません。
まだまだあります遺骨に関する質疑応答