私が高野山真言宗やすらか庵の僧侶ということもあるからでしょうか、「亡き人のために何をしたら良いのか分からない」という相談をたくさん受けます。
最愛の方を亡くした者にとって、真っ暗闇の中に放り込まれたような感覚になってしまいます。全く灯りの無い真っ暗闇の場所に連れていかれたら当然周りの事が全く見えません。自分が今何処に居るのか、そして周りに何があるのか、周りに誰かいないのか、などの気持ちが一挙に押し寄せてきて、動くことすら出来ません。
きっと助けを呼ぶでしょうが、誰も助けに来てくれなかったとしたら…とても怖いことですが、生きている中では、このようなことの繰り返し、こういう時に損得抜きで助けてくれる人こそ真の友ですが、中々そういう人には巡り合わないものです。
最愛の人を亡くしたことによって暗闇の世界に入ってしまったら、最愛の人を心に念じ、呼び続けることです。こういう時に助けてくれるのは最愛の人なのです。たとえ目の前に居なくなったとしても、心と心は通じ合います、暗闇の世界だからこそ、今まで見えなかったものが見えてくるのです。そういう意味では暗闇に感謝なのです。
簡単に解決する問題ではありませんが、苦しくて仕方ないような時には、どうぞお気軽にご相談くださいませ。