運搬車とは
運搬車とは重量物、資材などを載せて運ぶための車でタイヤやクローラーなどで走行し、エンジン、モーターなどの動力で動く。
お墓の工事で使われている
霊園で使われている一般的な墓石は世界的にも採掘量が多くて見た目が美しく耐久性に優れている御影石が主流ですが、標準的な2㎡程度の墓地であっても5トン程度使われていますので、お墓の建立や墓じまいなどの施工で運ぶには、狭い通路での運搬などに運搬車が使われます。
石材店が墓地で使う運搬車はゴムのクローラーが付いたガソリンエンジンで動く運搬車が主流で、狭い通路でも使用出来るような横幅が60cm程度で積載量が350~500kg程度の運搬車がよく使われています。
ゴムクローラーの運搬車は舗装されていない道やぬかるんでいる道でも使えることがメリットですが、曲がる時に地面を擦りながら曲がるので地面が削れ、コンクリートの道ではゴムが擦れた跡が付きやすいので、特に曲がる場所では地面を養生する必要があります。
運搬車と墓じまい
運搬車は幅が1メートル程度の通路を通ることが出来ますので、墓じまいの工事の現場ではカニクレーンとセットになって使われることが多く、カニクレーンで吊り上げた石材を運搬車に積んで運ぶというような使い方になります。
運搬車は墓じまいの現場で石材を積み込んで広い場所で待機しているクレーン車まで移動し、クレーンで石材をトラックの荷台に積み込んだらまた墓じまいの現場まで戻ることを繰り返します。
カニクレーンでの石材の運び出しが済んでからも地下の基礎部分を斫ったコンクリート片や残土などを運ぶのに活躍します。
運搬車を使った時の墓じまい見積り
運搬車はクレーン車が横付け出来ない現場で使われるために、クレーン車横付けの標準的な工事よりも高くなる傾向にあります。
作業現場までの往復の距離にしても距離が長くなれば当然墓じまいの見積金額は高くなります。
運搬車が行くことが出来る限界の場所から更に階段を上ったり、細い通路を歩いて移動したりする場合には、手作業の工数が増えてしまいますので、更に見積金額が高くなるのです。