家紋とは
家紋とは家の由来を表す紋章で、結婚式や葬儀の紋付袴などに使われています。
お墓の家紋の由来
お墓は家の一族の由来を示す紋章であり、名字と共に他の一族と区別するためのものですから、目立つ所に印されていて、お墓には正面の一番目立つ花立に彫られていることが多く、竿石に彫られた○○家の名字と家紋を見れば、その家の由来が分かるのです。
お墓は先祖代々の死者が眠る場所であることから同じ家紋を持つ多くの先祖から受け継いだ自分が居ることに誇りを持つ印でもあるのです。
お墓の家紋の位置
お墓には大まかに分けて洋式と和式のお墓がありますが、和式のお墓には大抵は家紋が入れてあり、家紋のある位置としては正面中央の花立の位置に彫ってあることが多いものです。
最近は家という事が意識されなくなってしまいましたので、家系と言うことにも関心が無く、自分の先祖がどんな人であったかということを知らないことが多いようです。
お墓には代々の先祖が眠っている訳ですが、その先祖と自分が繋がる場所がお墓であり、先祖の魂を引き継ぐために家紋が彫ってあるのです。
消えゆく家紋
墓じまいで墓石を撤去しますと、必ずこのような家紋の石があって、墓じまいの度に消えていくのですが、伝わってきた先祖からの思いや魂まで家紋と一緒に捨て去らないようにして欲しいと思います。
写真の家紋は「丸に根笹」です。笹も竹も同じ意味で、松竹梅は縁起の良いもので、竹は長生きと繁栄の象徴です。そして寒い冬でも葉が枯れないので、強い命の象徴です。