墓じまい業者、石材店の選び方

墓じまいの石材店選び

墓じまいの石材店は霊園が指定しない限り、何処を選んでも自由ですが、見積を頼めば必ず違いが出ます、何が違うのでしょうか、何処を選べば良いのでしょうか。

石材店の事情は

一般的に石材店は、お墓を購入する時にはサービス満点です。

お墓の新規建立は利益率が高い上に、納骨や文字入れなどの仕事が続き、霊園の前で営業している石材店ならば、お花やお線香を買ってくれるお客さんになってくれるかもしれないからです。

しかし、いざお墓の撤去の話をすると、もうこれで最後の客となってしまうので、これで最後ならばと、意外と高い見積もりを出してくることがよくあります。

正直な話、お墓を新しく購入する依頼は大歓迎ですが、撤去する依頼はあまりやりたくないことで、私も以前には依頼主の方の撤去の依頼の交渉に、様々な石材店にお伺いしましたが、あまりやりたくなさそうな感じが伝わってくると、自分だったらこんな態度は取らないと、悔し思いをしたこともあります。

今は全部自前で出来ますので、そんな思いをすることはありません。

以前に頼んだ石材店にこだわらなくてよい

お墓を作ってくれた石材店で、これまでにとても良いお付き合いが出来ていたならそこに頼むというのが人情ですし、信頼できる人であれば騙されるという心配が無くて良いと思います。

しかし以前に頼んだからというしがらみに、こだわる必要はありません。

数社から見積もりを取りましょう。

しかし寺院や民間の墓地の場合には、指定石材店という制度を取り決めてあるところがありますので、必ず指定石材店が無いこと確かめてから見積もりを取ってください。

指定石材店がある場合には、もう諦めるしかないと思いますが、あまりにも見積もりが高すぎる場合には、霊園も交えて交渉するしかありません。

私の所に相談に来られて、交渉した結果、値段を下げてもらったり、指定石材店を解除してもらったりすることがありますので、おかしいな?と思ったら必ず無料相談してください。

NPO法人やすらか庵では見積もりは無料でいたしますが、決して相見積もりの対象に使わないでください。

困っている方をお救い申し上げるのに、安くて当たり前だと思っていますが、見積もりに行くのには、それなりの時間と手間がかかりますので、一人でも多くの方を救いたいと思っておりますので、ご協力をお願いいたします。

石材店の仕組み

石材店にはいろんな形態の石材店がありますのでその仕組みを知っていれば随分と見方が変わります。

職人を抱えた石材店

職人を抱えていれば自前の工事が出来るために対応が早い事や、責任ある仕事をしますので安心して仕事を依頼出来ます。

石材店の名前が書いたトラックや重機、機械工具類を所有して何時でも工事に対応出来ます。

大きな霊園の門前に構えている石材店の中でも、墓石だけを並べている店もありますが、裏に工事車両を止めている店が職人を抱えています。

お墓や寺院などから離れていて、個人で営業している石材店は規模が小さいながらも工事など何でもこなします。

職人をその都度依頼する石材店

大きな霊園の門前に店を構え、お墓の販売や花、線香などを販売していて、お墓の工事があればその都度契約した職人に来てもらうというパターンですが、石材店にとってみればいつもの職人ですし、ある意味お店の看板を背負っていますので、仕事に問題はありません。

寺院に指定された石材店

寺院に指定された石材店は決められた範囲の中でしか仕事をしません。

離れた所にある霊園で仕事をしてくれと頼んでも自分の領域が決まっていますので、他での仕事は受けません。

その代り、自分の領域には決して他の業者を入れません。

代理店

最近はスマホで検索して探す方が増えてきましたので、全国対応の代理店で「1㎡〇万円～」「どこよりも安い」「全国統一価格」などを謳った代理店の広告が目立つようになりました。

しかしお墓は何処でも同じ条件などあり得ませんし、代理店と言えども石材の知識に乏しいので、詳しいことが全く分からないということもありますし、受けた仕事は手数料を取って下請けの石材店に丸投げですので、もちろん石材店はちゃんとした仕事をするでしょうから、何か問題が有った時の代理店としての対応がよくなかったということでのトラブルは多いようです。

見積書の取り方

石材店の見積書にもいろんな特徴があります。

見積もりに明細が書いてあるか

見積書に「撤去工事一式〇〇円也」しか書いてなかったら止めた方がよいと思います。

見積書に明細が書いてあったら一つ一つの項目をよく確かめてください。

丁寧に説明してくれる石屋さんなら信頼出来ると思います。

後になっ別料金が発生したとか、工事の途中で予想外のことがあったとか、こういったことがトラブルの原因となるのです。

また、お墓の閉眼供養をした後の出骨の段取りは予め石屋さんが準備してくれますので、その時の費用も含まれているかも確認してください。

見積りに全ての石の処分費用などが書いてある

真面目な石材店ではお墓の石の大きさを測り、それぞれの石の撤去、処分費用などを細かく出してくれる所がありますが、これだけ細かければ良く調べて下さったのだなと思い、信頼出来るように思えるもので、そのまま決めてしまう人が居ますが、納得いく金額でしたらそれで良いと思います。

但しトータルの金額が異様に高いということもありますので、交渉の余地ありですが、中には稀にボッタクリを隠ぺいするための見積りということもあります。

見積は複数から取る

見積は一つの石材店にこだわる必要はありません、複数の石材店に頼みましょう。

必ず金額が違うはずです。少しでも安い所が良いですが、見積の内容だけは良く確認してください。後で追加を請求されることもあります。

また、大きな霊園の門前にたくさんある石材店の場合には、ある程度料金を統一していることがありますが、たとえば値引きをお願いしても、受けてくれる所と、受けない所があります。

参考記事です…簡易見積の金額が高い時

丁寧に対応してくれるか

墓じまいは、新規にお墓を購入する場合と違って、これで最後の依頼となるものです。

新規にお墓を購入すれば、納骨や文字入れなどの仕事が続くことから、とてもサービス良くしてくれるものですが、墓じまいのように、これで最後の仕事となると、態度を一変して、あまりやりたくない素振りを見せたりするものです。

面倒くさそうに応対したり、仕事を後回しにするような応対でしたら、その業者に頼むのはやめておきましょう。

後継者がいない立場を理解してくれて、親身になって相談に乗ってくれる所に頼みたいものです。

墓じまいから次の受入先まで一貫した所

一般的に石材店は、次の受入先までの面倒は見てくれません。

出来ましたら次の受入先まで外注無しで一貫して面倒を見てくれたら有難いものです。

何か不都合やトラブルがあった時でも、窓口が一つで済むからです。

やすらか庵の墓じまいはご参考になるかと思います。